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【陸上】倉敷中央・齋藤が女子200m制し3冠も納得せず 胸に刻む福島千里の存在

THE ANSWER 8/1(月) 20:08配信

100メートル、400メートルリレーに続く3冠達成

 中国地方を舞台に行われている平成28年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ/特別協賛・大塚製薬)の陸上競技が岡山シティライトスタジアムで開催されている。1日の女子200メートルでは今大会で圧倒的な速さを見せている齋藤愛美(倉敷中央2年)が23秒62のタイムで快勝し、地元・岡山で100メートル、400メートルリレーに続く3冠を達成した。

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「うれしい、というよりは(優勝を)獲らないといけない状態だったのでホッとしています」

 齋藤は3冠達成後のインタビューで開口一番こう話した。前々日に行われた100メートルでは2位にコンマ2秒差をつける11秒78で優勝し、翌日の400メートルリレーでも4走の重責を担ってチームの初優勝を導いた。

 そして迎えた女子200メートルは「一番大好きな種目だったので自信を持っていきました。自分との勝負だと思っていましたので」と本人が語る通り、他を寄せ付けない速さを見せつけた。準決勝ではラスト40メートルを流しながらも唯一の23秒台をマーク。「他の選手をビビらせたかった」というプラン通りの走りで勢いに乗ると、決勝も序盤からスピードに乗り、ラスト100メートルで突き放して同大会初優勝を達成した。

 齋藤は「地元だからこその拍手は本当に嬉しかったですし、幸せですよね。地元だからこそ勝てたのだと思います」と話した通り、岡山の地で実力をいかんなく発揮したが、タイムは6月の日本選手権で自身がマークした高校日本記録の23秒46に及ばない23秒62に終わったことを悔しがった。

短距離女王から大きな刺激、「福島さんが驚くようなタイム出したいと思っていた」

「勝ったのは嬉しいんですけど、タイムがどうしてもモヤモヤするところがあります。向かい風が強くて(200メートル決勝はマイナス1.2メートル)、途中から進まない感触がありました。プラスだったらもう少しいいタイムが出たかなと思います」

 齋藤がタイムにこだわるのは、6月の日本選手権で走ったリオデジャネイロ五輪日本代表・福島千里(北海道ハイテクAC)の存在がある。齋藤は福島に次ぐ2位に入ったが、日本が誇る短距離女王から大きな刺激を受けている模様だ。

「タイトルを取ったからではなく、タイムで近づかないと福島さんに近づいたとは思いません。福島さんが驚くようなタイムを出したいと思っていました。ただタイムが出なかったので少し悔しいですし、まだ福島さんのようなレベルには達してはいないと思っています」

 コンマ1秒でも福島に近づく――。2年生ながら急成長を果たした齋藤は、今後の目標タイムを100メートルは11秒5台、200メートルでは記録更新となる23秒3台に設定した。明朗な性格かつ「高校の大会では絶対に負けてはいけないと思っています。福島さんの背中を追っていきたいです」と強い気持ちを持つスプリンターから、今後も目を離せない。

 全国高体連公式のインターハイ応援サイト「インハイ.tv」では陸上だけでなく開催30種目のライブ動画を配信している。高校生の熱戦をチェックして、未来の日本を担うアスリートの一瞬を目に焼きつけたい。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:8/1(月) 20:08

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