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【西部の目】手倉森J、ブラジル相手に価値ある経験。意義ある強化試合。目処が立った酷暑下での戦い方

フットボールチャンネル 8/1(月) 11:00配信

 7月30日、U-23日本代表はU-23ブラジル代表との試合に臨み、0-2で敗れた。開催国としてリオ五輪を迎えるチームを相手に苦戦を強いられたが、本大会直前の強化試合としては有意義なものだった。(文:西部謙司)

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4年前のロンドン五輪を想起させる戦い方

 4年前のロンドン五輪を思い起こさせる試合だった。日本はしっかりブロックを組んで守り、カウンターアタックを狙う戦い方。ポジションは埋まっているので、最初はブラジルもブロック内には入ってこなかった。そのままの展開が続けば、4年前の緒戦でスペインを破ったのと同じ流れである。ところが、すぐにブラジルは対応を変えてきた。

 ブラジルはドリブルを使って仕掛けてきた。日本の守備は見た目には整然としていて隙がなさそうだが、ドリブルやロングボールなどで強引に仕掛けていけばさほどでもない。ネイマールやジェズスらのドリブル突破を止められず、決定機を作られていた。

 ただ、それ以外の守備は悪くなかった。ドリブルに対しては、複数で囲んで奪ってカウンターへ持っていけるまで守備の精度を高められればベストだが、それが無理でもファウルで止めることはできる。強化試合でなければ、先制点につながったガブリエルのドリブルは止められていたと思う。ネイマールにはやられていたけれども、このクラスのドリブラーはそうそういないので悲観する必要はない。

酷暑下でキーになるパスワーク

 一方的な試合になったので攻め手は限られていたが、自陣で奪ったボールを簡単に失わないのは良かった。これができないと自陣に釘付けになってしまう。自陣でのプレーが長くなれば、自陣で致命的なミスが起こりやすくなり、ファウルも増えるので危険なエリアでFKを与えてしまう。その点、しっかりパスをつないでブラジルを下がらせることはできていた。最初の2試合は酷暑が予想されるマナウスだけに、これにメドが立ったのは大きい。

 ボランチの遠藤、原川は1対1の守備力が高いので、FWやサイドMFがコースを限定した守備ができれば、もっとボールを奪えるだろう。後半途中から4-5-1も試した。こちらは4-4-2に比べると組織的な完成度はいまひとつで、もう少し後方から押し出す守り方をしたかった。しかし、終盤にブラジルがペースダウンしてオープンな展開になってからは攻め込みの回数も増え、ドリブル突破への対応も良くなっている。

 大会最高レベルの相手と戦ったことで、ある程度“慣れ”が出てきた。大会前の強化試合としては非常に良い相手であり、試合であったと思う。

(文:西部謙司)

フットボールチャンネル

最終更新:8/1(月) 11:07

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