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マルセイユ、まさかのビエルサ“再招聘”か? 酒井宏樹加入の名門。クラブ売却の行方

フットボールチャンネル 8/1(月) 11:21配信

 今年4月、売却が表明されたオリンピック・マルセイユ。経済的に厳しい状況が続き、選手の売却を続けてきたフランス随一の人気を誇る名門クラブは、再生の道をたどることができるのだろうか。新オーナーの有力候補は、“エル・ロコ”ことマルセロ・ビエルサの“再招聘”というまさかのプランを用意しているという。(文:小川由紀子)

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売却されることになったフランス一の人気クラブ

 新シーズン開幕は約10日後に迫っているが、いまだ体制が整っていないのが、フランス一の人気クラブ、オリンピック・マルセイユだ。

 2009年に前オーナー、リシャール・ルイ・ドレイフュスが他界すると、妻のマルガリータが亡き夫の意志をついでクラブ運営を継続してきた。だが今年4月、ついにクラブを売却すると発表した。これまで何度も売却の噂はあったが、正式に表明したのは初めてだ。

 数年前からスイス人銀行家とパートナー関係にあり、今年3月に彼との間に双子を授かったことも、おそらく彼女に決断させる大きな要因の一つになっていることのだと思う。しかし、4ヶ月近くが経過した現在、まだ具体的な話は進んでいない。

 この間、マルガリータ女史にオファーを申し入れたのは3者。アメリカの投資グループ、グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント。以前はF1チームのロータスを所有していたルクセンブルグを拠点とする投資グループの創始者、ジェラール・ロペス氏。そしてイラン人のパウロ・タヴァレスなる人物だ。

 しかし各報道によれば、このタヴァレス氏については、どうもハッタリ臭いとマルセイユのフロントたちは本気にしていないらしい。

 グッゲンハイム・ベースボール・マネジメントは、アメリカMLBのロサンゼルス・ドジャースのオーナーでもある。彼らは真剣に買収を検討しているとのことだが、ネックとなっている点がある。

オーナー候補が用意するビエルサ再招聘プラン

 彼らは、球場や周辺の土地ごと手に入れたドジャースと同様、マルセイユについても、聖地ヴェロドローム・スタジアムごと買収することを条件に入れているが、このスタジアムはマルセイユ市の所有物であり、現市長ジャン=クロード・ゴーダン氏に代表される市の幹部たちは、マルセイユの名所ともいえるこの場所を手放すことに難色を示しているというのだ。

 ロペス氏は、マルガリータ女史に5000万ユーロ(約57億円)を提示したと言われている。スペイン系のロペス氏は自身も少年時代はサッカーに明け暮れていたサッカー狂で、FCバルセロナの元幹部とも懇意にしている。そしてかつて育成所に所属していたルクセンブルグのトップリーグ所属のクラブのディレクターも務めている。サッカーの見識ももつ彼のオファーは真剣そのもので、運営についてすでにいくつかプランを用意しているらしい。

 そのうちのひとつが、マルセロ・ビエルサの“再”招聘だ。買収が決まった暁には、エル・ロコこと、狂人的ながらも才覚はずば抜けたこの指揮官を呼び戻すとのことで、ビエルサ監督ともすでにコンタクトをとって了承すみだとフランス・フットボール誌は報じている。

 ビエルサ監督は昨シーズン、開幕戦のカーン戦のあとの会見でいきなり辞任を表明し、その後のマルセイユは少なからずその影響をこうむった。それでも彼はいまだにサポーターからは絶大な人気を誇っている。攻撃的なプレースタイルを貫いていたのも、『Droit au But』(ゴールへ一直線!)をスローガンとする彼らの心意気とマッチしていたのだ。

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最終更新:8/1(月) 12:15

フットボールチャンネル

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