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連載 第1回|わが人生のなかのクルマ──愛車は超マイナーなイタリア製スポーツカー

GQ JAPAN 8/2(火) 20:11配信

服や住まいとおなじように、クルマもまた人をあらわす。人それぞれにクルマとの出合いがあり、物語がある。有名無名のクルマ愛好家たちが、それぞれの人生のなかにおけるクルマについて語る連載の第1回は、横浜市在住の北島泰明さんと野村比呂美さんご夫妻。

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第1回|わが人生のなかのクルマ
1949年式 シアタ アミカ
北島泰明さん/野村比呂美さん夫妻

「ラ フェスタ ミッレミリア」や一連の「コッパ」系ラリーなど、日本国内のタイムラリーイベントに参加する愛好家たちの間では、今や誰もがその名を知る人気者の北島/野村夫妻。二人の愛車は、「シアタ アミカ」。1949年にイタリアで製作された小さなスポーツカーである。夫妻は1947年型の「フィアット 500B ザガート パノラミカ」も所有するが、いずれにしても、多くの人には、車名を聞いただけでは姿を想像することも難しい超レア車である。

シアタ アミカは、第2次大戦前まではフィアット量産車用の改造キットなどを販売していたシアタ社が、「トポリーノ(仔ネズミまたはミッキーマウスの意)」の愛称で知られた初代フィアット 500のコンポーネンツを使用して製作したモデル。シアタ社にとっては初めてのコンプリートカーで、ごく初期に造られた十数台のみは自社設計の鋼管スペースフレームを採用していた。

第7号車として製作されたというこの個体も、希少な最初期モデルの1台である。1949年、つまり昭和24年に製造されたとは思えないほどモダンなボディは、名門カロッツェリア・ベルトーネのデザイン。

アール・デコの雰囲気を残すメーターや飴色のスイッチ類、あるいは象牙色に変色したエボナイト製のステアリングホイールなどは、同じ時代に自動車デザイン革命を起こしたことで自動車史上に冠たる傑作となった「チシタリア 202SC ピニンファリーナ」をそのまま縮小したような魅力を発する。とはいえ、超マイナー車であるのは間違いない。

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最終更新:8/2(火) 20:11

GQ JAPAN

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