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【リオ五輪】久保招集の可否は再び先送りに。最終期限は現地8月2日の午前中

SOCCER DIGEST Web 8/2(火) 12:28配信

ヤングボーイズからは「まだ結論は出せない」との回答のみ。

 久保裕也の五輪出場問題が暗礁に乗り上げている。
 
 ヤングボーイズと最終交渉を行なう予定だった現地時間7月31日には、クラブ側が監督とコミュニケーションが取れていないことを理由に返答を先送り。8月1日朝6時までに派遣可否と出場時の条件が届き、6時間後の12時までに回答することになっていたが、ヤングボーイズから届いたのは「まだ結論が出せない」との通達のみだったという。

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 クラブの公式サイトで派遣拒否が発表され、突如勃発した「久保問題」。霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND)が直接交渉のため急遽スイスへ飛び、「条件次第では招集に協力してもらえる、というところまで差し戻してもらった」と軟化させることに成功したが、「ギリギリのライン」(霜田ND)として設定した8月1日までに折り合いがつかなかった。
 
 8月3日のチャンピオンズ・リーグ予備予選に久保がどうしても必要だというクラブ事情に理解を示しつつも、手倉森ジャパンは1日でも早く合流してほしいというリクエストを出してきた。一度「3日の試合が終わってみないと分からない」(霜田ND)という返答があったが、それではグループリーグ初戦の24時間前までに選手の差し替え手続きを済ませなければいけないルールをクリアできない。FIFAとIOCに変更手続きに要する時間を確認し、リミットから逆算して、現地時間2日の午前中を最終期限に設定したという。
 
「我々としては久保選手を招集できるような最大限の努力をし、ギリギリまで待つつもりです。ただ、もし、久保選手がどうしても合流できないということであれば、速やかに選手の差し替えをしたい。現場とも調整は付いていますし、バックアップの選手もちゃんと到着してくれましたので、ダメだった時のリスクマネジメントもしながら、万全の準備をしてナイジェリア戦に臨みたいと思います」(霜田ND)
 

17人で戦うリスクを避け、選手差し替えの可能性も。

 すでに2度、派遣問題は先送りにされているが、現地2日の午前中までに調整がつかない、あるいは返答期限を延ばす依頼が来た場合は、「17人でオリンピックを戦うつもりはない」(霜田ND)ため、結論は先送りにせずに、選手の差し替えを行なうという。
 
 手倉森ジャパンにとって、U-23世代のエースストライカーが欠場となれば大きな痛手だ。7月27日のセルジッペとの練習試合では、オーバーエイジの興梠慎三がゴールを挙げたものの、ブラジル戦では無得点で完敗。「耐える」展開が長く続くなかで、明確な攻撃オプションを見出せずにいるだけに、久保に懸かる期待は大きかった。
 
 差し替えはバックアップメンバーからが濃厚。チームに合流したFWの鈴木武蔵は「モチベーションは上がってはいます。可能性はゼロではない、そこに向けてやっていくのが、プロとしてあるべき姿だと思うので」と虎視眈々とチャンスを窺っている。
 
 久保の派遣問題の行方やいかに――。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

最終更新:8/2(火) 16:05

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