ここから本文です

ミッツ・マングローブが語る、アイドルの活躍と社会的な変化との関連性とは

ローリングストーン日本版 8/2(火) 19:00配信

ローリングストーン日本版2016年8月号掲載
特集:WOMAN /時代と共鳴する女達~時代を変えた邦楽女性アーティスト~

クリス松村が選ぶ"時代を変えた"3人の女性アーティストとは

日本全体の景気っていうものが、如実にアイドルの売り出し方に表れていた

邦楽シーンで女性が活躍しはじめた時代、日本では男女雇用機会均等法の施行やバブル崩壊といった、社会的に大きな変化を迎えていた時期だった。ミッツ・マングローブは当時ロンドンに住んでいたため日本を俯瞰的に眺めていたわけだが、そのなかでアイドルたちの活躍と社会的な変化との関連性に気づいたという。特にその現象が如実に表れた3人の女性が、当時の日本においてどのような存在だったのか、客観的な視点から解説してもらった。

―まず、お話の大前提として、ミッツさんにとって、アーティストとアイドルの違いというのは?

ミッツ:私にとって、アイドルというのは、ざっくり言うと世の中が作るもの。世の中が認めて世の中が許した存在がアイドル。アーティストというのは、基本的にアイドルになりたいんだけど、広い世の中では立ちゆかず、小さい自分の空間のなかで、精一杯アイドルをしてる人。だから、アイドルとして成立するアーティストももちろんいるんです。

―時代を変えた女性として、ミッツさんが挙げた竹内まりやさんは、1978年に女子大生アイドルの先駆けとして登場して、その後、アーティストとして活躍されています。

ミッツ:同世代のユーミンが時代の空気を感じながら、その時その時で未来を選択する鋭さがあったのに対して、まりやさんは、その先の時代を読み取る予知能力がすごいんですよ。そして、歌を聞いてて、よく分かるんですけど、神経が図太い方なんですね。80年代ぐらいまでは女性が不自由していたのか、体感としてはよく分からないんですけど、当時の女性は今と比べて権利が与えられてなかった分、自己流まではいかないけど、自己判断と周囲との兼ね合いを情報ではなくて肌で感じ取りながら上手いことやっていたはずで、まりやさんの鋭さと神経の図太さは、私にとって、当時の時代の先駆けであり、象徴なんですよ。

1/3ページ

最終更新:8/2(火) 19:00

ローリングストーン日本版

記事提供社からのご案内(外部サイト)

RollingStone 2016年10月号

株式会社パワートゥザピープル

2016年10月号
9月10日発売

710円(税込)

表紙:トム・ヨーク
特集:IMAGE
ロック&ファッション&アート
高橋盾(UNDERCOVER)
ヒステリックグラマー 他