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少子化を逆手に教育改革、学力急伸・いじめ激減

JBpress 8/2(火) 6:10配信

 経営力がまぶしい日本の市町村50選(43)

■ 長野県初の公立小中一貫教育校

 長野県信濃町は県の北端に位置し降雪量も多く特別豪雪地帯に指定されている、人口8426人(2016年2月1日推定)の町である。

 上信越高原国立公園に位置する観光地で、ナウマンゾウが湖底から発掘された野尻湖や別荘地の黒姫高原があるが、観光客は1998年の135万人から2013年には79万人へと激減している。

 人口も同様に1960年の1万3703人をピークに減り続けており、生産年齢人口の流出が大きな課題である。

 その対策として第5次長期振興計画(2010~2019年)では、「全国に誇れる教育・文化のまちづくり」を掲げ、2012年4月には長野県で初めての公立小中一貫教育校を開校した。

 それを後押ししたのは少子化による小学校配置の問題や校舎の老朽化、耐震性などの喫緊の課題だ。

 この計画を推進するうえで、2006年~2008年に住民懇談会や住民説明会を27回開催し、延べ815人が参加している。さらには、2009年4月に学校関係者と住民91人からなる「学校づくり委員会」を設置し議論を重ねてきた。

 そのビジョンは、全国に誇れる質の高い教育環境づくりを進め、移住者を呼び込む一方で、地元の若い世代が子供を信濃町で教育させたいと思えるような魅力ある教育システムを構築することである。

 2016年4月時点での児童生徒数は581人、教職員数は85人である。2012年の学校の統合までは、全体で10人以下といった学校もあったが、統合されたことで、比較的大きな、みんなで活動ができる学校となった。

■ オープンな空間設計

 教育目標の中に掲げられている「行政・学校・保護者・地域が協力して町全体で取組む教育」や「9年間の間に、勉強に限らずスポーツ・美術・音楽・技術科・家庭科など、自分の得意だと思うものを見つけられるような教育」などに基づき、「人(もの・事)とのかかわりを大切にする学校」という基本概念で施設が整備されている。

 具体的には以下のようなコンセプトに基づき空間が設計されている。

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最終更新:8/2(火) 6:10

JBpress

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