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手倉森ジャパンは、2つの武器でナイジェリアを翻弄する!

BEST TIMES 8/3(水) 6:00配信

絶対に負けられない初戦、“コンパクト”に

 ワールドカップやオリンピックの短期大会において、「初戦が大事」とは常套句。特に今回のリオ・オリンピックでは、その意味合いがさらに強まると見ていい。

 日本は初戦にナイジェリア、二戦目にコロンビア、三戦目にスウェーデンと対戦する。ナイジェリアに対する勝ち点3が、その後の展開を左右するだろう。手倉森誠監督も、初戦には「120%で行く」と断言している。

 “アフリカ”と一括りにできない部分はあるが、やはり共通点はある。彼らは総じて身体能力が高く、各人が、個の局面で何とかしようとする傾向が強い。手倉森監督はナイジェリアについて、「攻撃時に後ろのフォローがない」「前線が守備に戻って来ない」と印象を述べている。分業されがちなナイジェリアの特徴は、全員守備、全員攻撃をベースとする日本代表とは正反対と言える。

 この正反対の特徴を、日本優位に持ち込むことができれば、一気に勝利は近づくだろう。その視点で、ナイジェリア戦における戦術面のキーワードを挙げるなら、“コンパクト性”と“オーバーラップ”。この2つに注目したい。

 全体が広がって間延びすれば、個人の対決になりやすい。つまり、ナイジェリア優位の展開だ。手倉森監督は、「コンパクトにやるなら4-4-2」と語っており、DFとMFとFWの3つのラインを縮め、守備ブロックを作ることを目指している。

 そして、その守備ブロックを、自陣ゴール前に置く大きなバスのように配置するのではなく、高い位置、つまり中盤に置きたい。そうすれば、ボールを奪った後にカウンターへ出やすくなるからだ。

 中盤に置く、「コンパクトな」ブロック。これがナイジェリアに通じるかどうかが、最初の大きなポイントになる。

“オーバーラップ”の連続攻撃で圧倒したい

 一方の攻撃面に目を移すと、日本は興梠慎三や浅野拓磨など、裏への飛び出しを得意とするFWを取り揃えている。

 しかし、おそらく彼ら単体の飛び出しのみで、片を付けることは難しいだろう。一旦振り切ることができても、驚異的なスピードで追いつき、球際で何とかしてしまう身体能力をアフリカ勢は持っている。

 そこで2つめのキーワードとして、“オーバーラップ”に注目したい。

 ナイジェリアとは違い、日本は攻撃を単体でやり切らず、後方から泉が湧き出すようにオーバーラップの連続攻撃を仕掛けたいところ。両サイドバックは藤春廣輝や室屋成と、スピードとスタミナには申し分ない。彼らが激しくオーバーラップを繰り出せば、ナイジェリアはついて来られないだろう。

 日本にとって、アフリカ勢との対戦は相性がいい。過去のA代表だけでなく、この手倉森ジャパンも、直近のトゥーロン国際大会でギニアに2-1で勝利、親善試合でガーナに3-0、南アフリカに4-1と大勝している。

 日本がナイジェリアから勝ち点3を取り、グループリーグの突破条件である2位以内を保持すれば、コロンビア、あるいはスウェーデンが、どこかで日本に対してリスクを負って勝ち点3を狙わざるを得なくなる可能性は高い。相手が攻めて来るなら、堅守速攻をベースとする手倉森ジャパンにとっては、願ったり叶ったりだ。

 兎にも角にも、ナイジェリア戦。

 以降の話は、それが終わってからにしよう。

文/清水 英斗

最終更新:8/17(水) 11:15

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