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フェラーリ新型GTC4ルッソを試乗──“ライバルはレンジローバー”の理由

GQ JAPAN 8/4(木) 21:01配信

「フェラーリ フォー(FF)」の後継車として、今年3月にジュネーブでデビューを飾ったニューモデル「GTC4ルッソ」。フェラーリにおける現代の“真のラグジュアリィ”とは何か。北イタリアで試乗した。

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北イタリアのスッドチロル(南チロル地方)で行なわれた国際試乗会。ディナーの席で筆者の隣に座ったGTC4ルッソの商品企画担当者が、自信たっぷりにこう言い放つ。「ライバルは、レンジローバーですよ」。

フェラーリの人間が、具体的な車名を挙げてライバルだというのも稀なら、その相手が、いかにロイヤルワランティ(王室御用達)のブランドとはいえ、英国のレンジローバーというSUVであるというのもまた異例であろう。世界中のジャーナリストから何度も聞かれたことだろう、「フェラーリもSUVを造る予定はないのですか?」という質問を先取りしての、それは宣言だったのかもしれない。

SUV=スポーツで、ユーティリティがある、ヴィークル。何も、背が高いことや、ロードクリアランスの大きいこと、だけがSUVの必須条件ではないだろう。そう考えれば、この新型フェラーリもまた、世界中のSUVブームに対するフェラーリ流の回答、と言うこともできよう。

GTC4ルッソは、そのシューティングブレークスタイルで世界中のクルマ好きに衝撃を与えた、フェラーリ フォー(FF)の後継モデル(ビッグマイナーチェンジ)だ。4シーター4WDという基本的なコンセプトやデザインシルエットなどはFFを引き継ぐものの、たとえばボディパネルにはFFと同じものなどまるでなく、ルーフラインまで変えられた。見た目のスポーティさがより増して、FFよりもアグレッシブな佇まいである。

インテリアも一新され、今、世界で最もモダンなコクピットデザインと言えるまでになった。相変わらず吟味されたマテリアルは、レザーハイドやアルミニウムがふんだんに使用されているが、ダッシュボードの位置を下げたり、最新の小径エアバッグ付きステアリングホイールを使ったり、小物の収納スペースを増やしたりと、パッセンジャーの快適性を引き上げる工夫も散見される。唯我独尊の世界観を誇示していきたフェラーリも、ついに、細かな気遣いをするようになったというわけだ。

それにしても、贅沢なネーミングだと思う。“GTC”(グランツーリズモ クーペ)と“Lusso”(伊語で豪華の意)は、いずれも50年代から60年代にかけての人気モデルに付けられていた名前であり、いちどに二つも消費してしまうなんて、正に贅沢=ルッソ、気前がいい。間に挟まれた数字は、前述したように、4人乗りの4WDを表していて、その実用性の高さが冒頭の、「ライバルはレンジローバー」という担当者のフレーズに繋がった。

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最終更新:8/4(木) 21:01

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