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YUYA(松下優也)率いるX4はなぜ面白い? メンバーの個の強さで一線を画すグループの在りかた

リアルサウンド 8/4(木) 7:00配信

 アニメをよく見ている方であれば、“松下優也”という名前を知っているだろう。『黒執事』や『花より男子』などアニメ原作のミュージカルや映画に出演してる俳優であり、歌手としても活躍している。『デュラララ!!』(TBS系)のエンディングテーマ「Trust Me」をはじめ、『黒執事2』(TBS系)のエンディングテーマ「Bird」、『夏雪ランデブー』(フジテレビ系)のオープニングテーマ「SEE YOU」など数々の楽曲を発表し、人気を博した。そんな松下優也がYUYAとして率いるボーカル&ダンスグループ・X4が、面白い。

 X4とはYUYA、KODAI、T-MAX、SHOTA、JUKIYAによる5人組の関西出身のボーカル&ダンスグループだ。2015年に結成され、同年2月22日には1stアルバム『XVISION』を発売。インディーズにも関わらず、iTunes R&Bチャートの1位を獲得した。さらに、6月13日に配信されたシングル『声にしたなら』もiTunes R&Bチャート1位を記録。その勢いを追い風に、6月25日代官山UNITで行なわれたライブ『LIVE TOUR 2015 - X4DAYS -』にて、テイチクエンタテイメント内にX4専門レーベル『XVISION』を立ち上げてメジャーデビューをすることを発表。10月7日にはメジャーデビュー1stシングル『Killing Me』を発売し、いきなりオリコン週間ランキング10位を記録した。この間、わずか10カ月。かなりのスピードで一気にメジャーデビューまで駆け上がったのである。

 そんなX4は、元々YUYAがソロで出来なかったことを実現するために結成したグループだ。そのYUYAのグループに対する考え方が、これまでのグループにはなかなかない考え方で面白いのだ。メジャーデビュー当時のインタビューで、彼はこんな風にコメントをしていた。

「実はちょっとグループを毛嫌いしてたんですよ。もともと一人っ子やし、自分メインで生きてきたからグループはあんまり……と思ってたんですけど。でもまとまり感がないぐらいメンバーの個性が強いグループは好きで、やるならそれだなと思ってたんですね」

「パフォーマンスでもそれぞれのキャラクターが出てきてるのが俺的にはうれしくて。見てるビジョンは一緒やけど、そこにたどり着く方法はそれぞれなりのスタイルでいいって常に僕はみんなに対して思ってるんですよ。歌にしてもダンスにしても統一性は欲しいけど似ててほしくないというか…」

(出典:http://music.emtg.jp/special/20151006357df3aeb)

 確かに、2ndシングル曲「Party Up!!」のMVを見ると、セクシー、ダイナミック、繊細…など一人ひとりのダンスに個性がありつつも、まとまっているように見える。歌も然りだ。声質も歌のスタイルもメンバーごとに違うが、全員揃うことでグッと幅が広がっている。例えば、松下優也として活動していた頃の楽曲はR&BではあるもののPOPSの要素が強かった。しかし、X4ではより本格的なR&Bかつキャッチーな曲が多いように思う。ソウルミュージックがルーツであるYUYAにとっては、グループを組んだことでやりたい楽曲にさらに近づいたのではないだろうか。

 多くのグループアーティストは、一体感を出すためにメンバー同士がスタイルや声質を似せていく傾向があるが、X4はバラバラであることを良しとしている。個性豊かなメンバー同士の相乗効果により、さらにかっこよくなるにはどうしたら良いか? という一段レベルの高いステージで勝負をしていると思う。これはメンバー全員の実力が高いからこそ、実現できることなのだろう。とはいえ、まだ結成して約1年のグループだ。今後経験を積んでいくことでさらに成長し、我々を楽しませてくれるのではないだろうか。

高橋梓

最終更新:8/4(木) 7:00

リアルサウンド