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米で運転中にキレる人が急増、7割近くが「3年前より危険」と回答

Forbes JAPAN 8/4(木) 8:00配信

米国では車を運転する人たちの約80%が過去一年間に少なくとも一度、運転中に激しい怒りや敵意、突然キレて暴力的な行動に出る「ロードレイジ」を経験していることが分かった。



車を運転する2,705人を対象に実施した「運転中の攻撃的な行動」に関するインターネット調査の結果によると、回答者の3分の2が、攻撃的な運転は3年前より重大な問題になっていると答えた。また、80%はこうした傾向について、運転者の安全に対する深刻な脅威だと考えている。

全米自動車協会(AAA)の調査機関、非営利組織のAAA FTSは先ごろ、2014年から実施した調査結果をまとめた報告書を公表した。その報告書の中でAAA FTSは、運転に関する「最も憂慮すべき事柄」として、「ロードレイジの中でも特に過激といえる行動を取った経験がある人が、推定800万人に上ったこと」を挙げた。

「別の車に故意に追突する」「車から降りて別のドライバーに詰め寄る」などが、そうした行動だ。調査担当者は声明で、「向こう見ずな運転、交通渋滞、日常のストレスなどがいら立ちにつながり、危険なロードレイジの原因となる」と指摘。「ついカッとなって自制心を失い、死者を出しかねない暴力的な行動に出るドライバーがあまりにも多い」と警告している。

AAA FTSが過去に実施した同様の調査によれば、死亡事故の半数以上は、少なくとも一方のドライバーによる攻撃的な行動(運転)が原因だったとみられている。

多くは「自分の危険性」を自覚

調査では次のような行動が、運転中の危険な行為として挙げられた。それぞれの数字は、回答者のうちその行動を取ったことがあると自己申告した人の割合。また、かっこ内に示したのは、米国全体でみた場合に、その行動を取ったことがあると推計される人の数だ。

・別の車の後ろに故意にぴったりと付いて走る:51%(1億400万人)

運転中に「キレた」人が取る行動とは

・別の車の運転者を怒鳴りつける:47%(9,500万人)
・いら立ちや怒りを示すためにクラクションを鳴らす:45%(9,100万人)
・怒っていることを示すような身振りをする:33%(6,700万人)
・故意に別の車の車線変更を妨害しようとする:24%(4,900万人)
・故意に別の車の進行を妨害しようとする:12%(2400万人)
・車を降りて、別の車のドライバーに詰め寄る:4%(760万人)
・故意に別の車にぶつかる、衝突する:3%(570万人)

・特にこうした攻撃的な行動に出る傾向がみられるのは、男性と19~39歳の年齢層の人たちだ。男性が「車を降りて他の車のドライバーに詰め寄る」「故意に衝突する」割合はいずれも、女性の3倍となっている。

・「怒鳴りつける」「クラクションを鳴らす」「身振りで示す」人の割合が高いのは、米北東部だった。特に、怒りをジェスチャーで示す人はその他の地域より30%多かった。

・スピードの出し過ぎや信号無視など、その他の危険な行動を取ったことがあると答えたドライバーは、攻撃的な行動に出る可能性が高い(ここ一か月の間に高速道路を走行中にスピード違反をしたことがあると答えた人が、故意に別の車の走行を妨害する確率は、違反していない人の4倍に上る)。

「ロードレイジ」の被害を防ぐには

運転中に「キレた」人から攻撃を受けることを避けるための方法として、報告書は以下を心がけるよう忠告している。

・相手を怒らせない:別のドライバーに速度や方向を変えさせるような走り方をしない。つまり、別の人がブレーキを踏んだり、ハンドルを切ったりする原因にならないことを心がけること。

・忍耐力と寛大な心を持つ:運転している人の中には、たまたま嫌な一日を過ごしたという人もいるだろう。(詰め寄られるなどしても)自分が個人的に攻撃されている訳ではないと考えること。

・相手にしない:(激怒している相手と)視線を合わせないこと。身振りで何かを伝えようとしないこと。一定の車間距離を保ち、必要と思えば警察に通報すること。

AAAの交通安全推進・調査を担当する部門の責任者は、「運転中に腹を立てるのはよくあることだ。だが、私たちは感情に任せて、人を傷つけるような行動に出てはならない」と注意を促している。

Tanya Mohn

最終更新:8/4(木) 8:00

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