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いよいよ始まるリオ五輪。日本企業も様々な形で「参戦」

HARBOR BUSINESS Online 8/4(木) 16:20配信

 いよいよ8月6日の8時(現地時間5日20時)から始まるリオ五輪。

 日本代表選手団が開会式に着用するのは、赤と白の式典用スーツ。高島屋が製作を手がけた。「情熱~真紅に宿る、太陽の熱量をちからに~」をデザインコンセプトに、「陸」「体」「海」「心」「空」の5つのテーマと「限りなき挑戦」を続ける選手団を1つにする晴着をイメージしたと言われている。

 一方、日本代表選手団に提供するオフィシャルスポーツウエア、ユニフォームは、アシックスが独占的に提供。コンセプトは「CONNECT(コネクト:つなぐの意味)」で、「つなぐ」という言葉や動作、振る舞いを連想するイメージをグラフィック化し、スポーツウエアの一部に取り入れたという。レッドをキーカラーに男女異なる色使いのトレーニングジャケット。桜をモチーフに、レッドの背景から次々と浮かび上がるようにデザインし、日本代表選手が持つ力強さと華やかさを表現したという。

 このように、リオ五輪には、日本企業の想いが込められて、いろいろなものが提供されていく。今回、いくつかご紹介したい。

◆映像音響機器を提供するパナソニック

 パナソニックは、五輪における最高レベルのスポンサー活動である「TOP(The Olympic Partner)スポンサー」として、1988年以来五輪をサポートしてきた。

 リオ五輪・パラリンピックの開閉会式では、最新の映像音響機器やプロジェクションマッピング技術で演出する「公式開閉会式パートナー」として、パナソニックは、初めてRio2016とのパートナー契約に調印。リオ五輪開会式では、20,000ルーメンの高輝度と高画質化をコンパクトボディで実現したプロジェクター(PT-DZ21K2)約110台、マルチ放送規格の2MEライブスイッチャーのほか、パナソニックの映像音響機器が会場となるマラカナ・スタジアムに設置される。

 また、各競技会場に設置されるパナソニックのLED大型映像装置は、過去最大となる72画面(1,886m²)。パナソニックは、競技会場で観客と一体となり競技を盛り上げる演出を行う映像音響ソリューション(スポーツプレゼンテーション)、および、競技審判のサポートをするビデオ判定システムにおいても、映像音響機器だけでなくオペレーションも含めたソリューションを提供する。(参照「パナソニック」)

◆大会車両の公式タイヤなどを提供するブリヂストン

 2014年6月、ブリヂストンは、タイヤメーカーとして初めて国際オリンピック委員会と最高位の「TOPスポンサー」契約を締結した。契約は東京オリンピック・パラリンピックを含む2024年夏季大会までの、夏冬計5大会が対象となる。

 ブリヂストンは、宣伝活動で公式スポンサーの表記やオリンピックのロゴマークを使用することができる他、大会車両の公式タイヤになるとともに、競技施設などに使用される免震ゴムや選手・関係者が使う自転車(電動・モーターアシストを除く)についても納入の優先交渉権を有している。(参照「ブリヂストン」)

 ブリヂストンがオリンピックを通じて伝えたい想いは、「走れ、夢。CHASE YOUR DREAM」がキーメッセージであり、様々な困難を乗り越えながら夢に向かって挑戦し続けるすべての人を支え続けたい、世界に向け「地域社会への貢献」「社会的責任の実践」「多様性の尊重」を実現したいとしている。(参照「ブリヂストン」)

 7月11日、リオデジャネイロ五輪の協賛社である日産自動車は、リオデジャネイロ市中心部の「リオのカーニバル」の開催地で知られるサンボドロモで、大会組織委員会に提供し、大会の運営や関係者の輸送に使われる車両約4,200台の引き渡し式を行った。提供車両は「キックス」など数車種で、ボンネットに大会エンブレムが描かれる。式典に出席したブラジル日産自動車のフランソワ・ドッサ社長は「提供車両のほとんどはブラジルで製造されている。この場にいられることを誇りに思う」とコメント。

 日産自動車は、8月開幕のリオ五輪に合わせて新型車「キックス」を販売開始したため、聖火リレーの先導車として披露されたことやリオ五輪への車両提供は、即、販売促進に繋がると、筆者は考える。「キックス」は、ブラジルから80か国での展開をにらんだ世界戦略車で、南米初の小型クロスオーバー車である。

◆バレーボール公式試合球のミカサ

 リオ五輪の競技用具を提供する日本企業は複数あるが、ひとつだけ代表的な企業を挙げるとすれば、ゴム製品メーカーの株式会社ミカサ(広島県広島市)がある。ミカサは2012年ロンドン五輪で、1984年ロサンゼルス五輪以来、日本女子バレーボールチームは28年ぶりの銅メダルに輝いたが、国際バレーボール連盟が主催する2016年までのバレーボール及びビーチバレーボール大会で唯一の公式試合球として使用されることが決定している。

 ミカサのバレーボールは、レシーブ時などの衝撃吸収力が高く、ボールのコントロール性も高い。選手からは「スパイクの変化が付けやすくなった」「表皮が汗を吸収しないのでボールが重くならない」と評価されている。また、ミカサのバレーボールが視認性とコントロール性が向上し、ラリーが今まで以上に続くようになったため、観客の興奮度がアップしたと言われている。

 リオ五輪では、競技用具に日本企業の名前を見つけることがあるだろう。選手だけでなく、日本企業のリオ五輪での貢献にも注目したい。

<文/丹羽唯一朗>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:8/4(木) 16:20

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