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服を着せたら猫は嫌がるのか?を猫の気持ちになって考えてみる【猫のふしぎ第19回】

サライ.jp 8/5(金) 17:20配信

空前の猫ブームといわれる昨今。でも、猫の生活や行動パターンについては、意外と知られていないことが多いようです。人間や犬の行動に当てはめて考えて、まったく違う解釈をしてしまっていることも少なくありません。昔から猫を飼っているから猫の性格や習性を熟知していると思っていても、じつは勘違いしていたということが結構あるようです。

そこで、動物行動学の専門医・入交眞巳先生(日本獣医師生命科学大学)にお話を伺いながら、猫との暮らしで目の当たりにする行動や習性について、専門的な研究に基づいた猫の真相に迫っていきます。

理由があって服を着ている猫たちもいる

最近は、おしゃれな服を着た猫さんの写真がSNSなどにアップされ、多くの人の目に触れることが増えています。そうした猫さんたちを見た人たちの中には、様々な意見があると思います。「かわいい!」という人もいれば、中には「猫に服を着せるのは不自然なことだ」と批判する方もいるかもしれません。

でも、猫が服を着ている時は、全部が全部、飼い主さん好みのファッションによるものではなく、中にはそれ以外の理由があって服を着ている可能性がある、という獣医さん的視点からお話をしたいと思います。

猫さんが服を着ている場合、いろいろなケースが考えられます。中には、医療的な理由があって服を着ている猫さんもいます。例えば、手術をした後で、まだ縫合の傷が残っている猫さん。皮膚病を患っている猫さんや、舐めすぎて剥げてしまっているのを治そうしている過程の猫さんも、服を着ている場合があります。

それから、スフィンクスやドンスコイといった毛が非常に少ない品種の猫さんを日本で飼う場合、服を着せていないと寒くて風邪をひいてしまうこともあります。こういった事情で日ごろから服を着せている場合は、猫さんが動きやすいような服で、体にフィットして、着心地がいいものがいいですね。

ピンクのおくるみを着た姿が愛らしいと話題になったわさびちゃんも、カラスに襲われて口の中に大けがを負っていたため、保護した父さんと母さんはカテーテルと呼ばれる管を喉まで通して食事をさせていました。通常、そういう場合は動物病院で医療用の拘束具を着装させますが、拘束具は白い袋をかぶせるだけの味気ないものです。

わさびちゃんの場合、おばあちゃんが編んでくれた柔らかいニットのおくるみで、大きく開いた背中部分から体をすっぽり入れて、顔だけ固定する仕様になっていたそうです。暴れないよう優しく動きを制限して治療や食事をしやすくしている上、見た目もかわいくてほっこりしますので、猫にも人にも優しいよくできたおくるみだったと思います。

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最終更新:8/5(金) 17:20

サライ.jp

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