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闘莉王がナイジェリア戦を一刀両断!「絶対に勝てた」「完全に自滅」守備崩壊の手倉森Jを分析

Football ZONE web 8/5(金) 19:35配信

「GK、最終ラインの個人的なミスは酷すぎた」と激白

 元日本代表DF田中マルクス闘莉王が5日(現地時間4日)のリオデジャネイロ五輪の1次リーグ初戦ナイジェリア代表に4-5で敗北した手倉森ジャパンについて「絶対に勝てた試合」「完全に自滅」と厳しく分析した。

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「完全に自滅だね。勝てた試合だった。悔いが残る試合になってしまったね、今日は…」

 昨季限りで名古屋グランパスと契約満了となった闘莉王はマナウスで行われたU-23日本代表の守備崩壊を目の当たりにし、寂しそうに語った。ブラジル1部クラブからのオファーを受けたが、条件面で折り合わず、祖国ブラジルで自主トレを続けている闘将はリオ五輪期間限定で「Football Zone web」の特別解説を務めることになった。

「GK、最終ラインの個人的なミスは酷すぎた。驚いたけど、大舞台の緊張もあったと思う。それでも勝てる試合だった。2ー2になった後のゲームマネジメントが本当にもったいない。ビハンドから2度追いついた。落ち着いて試合を展開できる流れになったのにもったいない。もうちょっとボールをさばいて、サイドで起点を作る。逆サイドに展開して、いい局面で興梠が仕事する。その流れで良かったと思う。それなのに、縦、縦、縦と攻め急いでカウンターをくらう。個人的なミスから失点した。自分たちが一番冷静にならなければいけないのに、バタバタしているナイジェリアに合わせてしまった。それが最大の敗因。あんな焦ることはない。ベンチを見ていても完全に前がかりになっていた。自滅だね」

「相手の消耗を速めるのがベストだった」

 失点はいずれも最終ラインの個人的なミスによるもの。相手にプレゼントする格好のものが多かった。だが、個人のミスよりもチームとしての性急さが懸念材料だったという。

「センターバックを見ていても縦パスが多すぎる。縦のパスは前線に入れば有効だけど、横の揺さぶりも必要。あまりに縦パスにこだわりすぎた。中央が空いていないのに縦のボールで勝負するのは愚か。横があるからこそ、縦が生きる。最初から縦パスしか考えていないのはあまりに無理がある。もうちょっと横の展開を増やして、焦らして、焦らして、相手を走らせる展開にすれば良かった。そして、相手の消耗を速めるのがベストだった。でも、日本は自分たちで速い展開に持っていった」

 闘莉王は浦和レッズや名古屋、そして、日本代表でアメリカンフットボールのクォーターバックのように美しい縦パスを最終ラインから前線に届けた。だからこそ闘莉王は最終ラインから闇雲に縦パスを狙い続けることの愚かさを指摘する。

 横パスの必要性を強調した理由は、スーパーイーグルスの異名を持つアフリカ王者のコンディションだ。

「ナイジェリアの事を考えれば、日本よりもコンディションは絶対的に悪かった。相手は7時間前にしかマナウスに到着できなかった。もうちょっと焦らして、焦らして、展開的に相手を走らせる流れにすれば良かった。終盤に足が止まることは確定していたから、試合の展開をもっと意識すべきだった。常にビハインドで追いかける展開だった。4点目は自分たちのボールだったのに、自分たちのミスでカウンターを食らった。5点目はGKの判断ミス。絶対に勝てた試合だった」

「日本は打ち合いに弱い」との指摘も

 闘莉王がもしもピッチに立っていたとすれば、どんな指示を最終ラインから飛ばしたのだろうか。

「『自分たちがボールを保持していたら(相手は)攻められない。横に展開するパスを増やして相手を焦らせて、疲れさせよう。そこから勝負だ』。自分がフィールドに立っていたらこう伝えたと思う。あまりにも打ち合いに走ってしまった。残念ながら日本は打ち合いに入ると弱い。打ち合いに出た試合で世界で勝ったことはない。5点を取られる自体があってはいけない。次の試合までに絶対修正しなければいけない」

 超攻撃的DFと呼ばれた男だが、リスクマネジメントに失敗し、完全崩壊した守備陣に厳しくも温かいエールを送っていた。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:8/5(金) 22:34

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