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アップル、新規雇用で女性とマイノリティーが増加

JBpress 8/5(金) 6:45配信

 米アップルがこのほど公表した従業員多様性リポートによると、同社で過去1年間に世界で採用した従業員のうち、女性の比率は37%となり、2年前の31%、1年前の35%から拡大したという。

■ 過去1年の採用で多様性拡大

 また過去1年間に米国で採用した従業員のうち、同社が「アンダーレプレゼンテッド・マイノリティー(URM)」と呼ぶ、黒人/ヒスパニック系/ネイティブアメリカンなどテクノロジー業界の雇用率が歴史的に低い人々の比率は27%となり、こちらも2年前の21%や1年前の24%から拡大した。

 同社が過去1年に米国で採用した従業員の人種比率は、アジア系が24%、黒人が13%、ヒスパニック系が13%、マルチレイシャルが4%、その他(ネイティブアメリカン、ネイティブハワイアン、太平洋諸島系)が1%。

 アップルはこれらの人々をマイノリティーに分類しているが、その比率を合計すると約54%。そして白人が残りの46%を占めている。

 これに対し現在(今年6月時点)の同社米国従業員全体の人種構成は、マイノリティーが44%、白人が56%。このことから同社は「過去1年の新規採用実態は、当社従業員全体の人種構成よりも多様性に富んだ」と説明している。

■ 全体では白人男性が圧倒的な数

 ただしアップルも、ほかの米国テクノロジー企業と同様に依然白人男性が圧倒的に多い。例えば、現在の男性従業員の比率は世界全体で68%を占めている。

 この比率はアップルが多様性リポートを初めて公表した2年前から2ポイント低下するにとどまっている。

 また前述のとおり、現在の米国従業員に占める白人の比率は56%だが、これは昨年の54%、一昨年の55%から増えている。

 同社によると、今年の技術職における白人の比率は55%で、アジア系は27%、黒人とヒスパニック系はいずれも8%だった。管理職になると、白人が67%とほぼ7割を占め、アジア系が21%、ヒスパニック系が7%、黒人が3%にとどまる。

■ 男女や白人・マイノリティー間で賃金格差是正

 アップルは今回のリポートで従業員の賃金についても報告している。それによると、同社では「同一労働には同一賃金が相当する」とのポリシーの下、過去1年間、米国従業員の報酬を調査した。その結果、賃金公平性の実現に成功したという。

 米国では、同様の職務や実績において、男性の賃金1ドルに対し、女性の賃金も1ドルになった。また白人の賃金1ドルに対し、マイノリティーの賃金も1ドルになったという。

 米シーネットによると、米政府は先頃、男性賃金1ドルに対し、女性賃金は0.78ドルだと報告していた。

 また、米ザ・バージによると、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は今年2月に開催した株主総会で、同社では男性賃金1ドルに対し女性賃金は0.996ドル、マイノリティーの賃金は0.997ドルと報告していたという。

 なおアップルは、今後全世界の従業員を対象に給与、賞与、株式報酬について調査し、格差が存在するならば問題に取り組み、賃金の平等を確保するとしている。

小久保 重信

最終更新:8/5(金) 6:45

JBpress

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