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「しつけ」が「虐待」に発展しがちな親の共通点とは?

R25 8/6(土) 7:00配信

「しつけ」が「虐待」に発展しがちな親の共通点とは?

写真:R25 「しつけ」が「虐待」に発展しがちな親の共通点とは? より

男児が親から「しつけ」と称し、北海道の山中に置き去りにされた事件。幸いにも男児が発見されたことで収束しましたが、「しつけ」と「虐待」はどこで線引きすべきかという議論が盛んに行われました。

「一般的には、しつけは教育が原点で、ルールとか最低限のマナーを教えるもの。一方で虐待は感情をぶつけるものですが、この境界線を見誤りがちな親も少なくありません」。そう語るのは、虐待する親の心理に詳しい心理カウンセラーの小川のりこさん。その理由について聞いてみました。

●過度なしつけは親の心の痛みが起因に
「しつけのつもりが過度な感情を子どもにぶつけてしまう親というのは、自分が“心の痛み”を抱えているケースがほとんどです。『人は愛されたようにしか人に愛することができない』というのはよく言われることですが、自分が親から極端に厳しくしつけられた人というのは、頭では『よくないやり方だ』と分かっていても、親から受けたしつけによる心の痛みが、子どもに対する愛情と複雑に絡み合ってしまい、しつけがエスカレートする傾向にありますね」(小川さん、以下同)

とくに危険な傾向にあるのは「自己評価が低い親」。自分と他人の子どもを比較し、劣っているところを見ると“許せない”“何とかしないと子どもがダメになる”という思いが強くなり、激しい言葉で罵ったり、暴力的な行為に出たりするなど過剰に反応してしまうそう。

とはいえ、親子の間において、しつけと虐待のボーダーラインは極めて曖昧だと指摘する。

「親から毎日のように叩かれたという子どもでも、成長すると『自分のことを思ってやってくれた』と納得している人もいます。また、カウンセリングに来られる親のなかには、客観的に見たら虐待ほどではないにも関わらず、『虐待しているかも…』と悩んでいらっしゃる方もいます。それくらい感覚的で、きっちり分けられないものだということを踏まえたうえで、やはり問題は親自身が子どもと対峙するにあたって、苦しさを感じていないかということですよね。まずは、そこを自覚して解決していかないといけません」

●虐待に傾きやすい親の特徴とは?
自分は虐待をしているかもしれない、と不安に感じてカウンセリングに足を運ぶ親は、心の痛みを取り除くことで随分と楽になるそう。

「他の親や世間の標準と照らし合わせて、自分のしつけが大丈夫なのか神経質になって気にしている方もいらっしゃいます。ただ、子どものことで悩んでいる方は、あまり心配がないですね、もし『子どもに手をあげてしまう』『子供を抱きしめられない』といったことに苦しんでいるのであれば、自覚症状があるということなので、事件を起こす前にどこかに助けを求めるものです。うまくカウンセリングにつながれば、深刻な事態にまで発展することは、ほぼないといっていいでしょう」

逆に、心配なのはコミュニティとのつながりや、人間関係において孤立している人だといいます。

「怖いのは親と断絶していたり、夫との関係も上手くいっていなかったりするときなどです。虐待に傾いてしまったとしても指摘してくれる人、相談できる人が身近にいないために、子どものことに執着してしまい、心の痛みを緩和できなくなってしまいます。子供のことで悩んだら、まずは相談できる人に気持ちを聞いてもらうということが大事ですね」

子育てにおいて苦痛を感じる瞬間は、どんなママにも一度は訪れるもの。そうしたやり場のない気持ちを吐き出すことが、虐待の予防にとっても不可欠なのかもしれません。
(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)


記事提供/ママの知りたいが集まる『mamatenna(ママテナ)』
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:8/6(土) 7:00

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