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テスラの投資家向け電話会議 最も重視すべき数字は

Forbes JAPAN 8/6(土) 11:00配信

米電気自動車大手のテスラは8月3日に第2四半期(4~6月期)の決算を発表。同四半期の販売(納車)台数は約1万4,370台で、1万7,000台としていたガイダンスに届かなかった。また同社は2016年後半には5万台を納車可能だと述べた。そうなると通年での販売台数は8万~9万台というガイダンスを下回ることになる(1~3月の第1四半期が1万4,810台なので第2四半期の台数と年後半の5万台を合わせると7万9,180台の計算になる)。3日の決算発表、それと投資家向け電話会議で明らかにされた数字の中で最も重要なのは、通年の販売台数見通しでも粗利益見通しでもないと私は考えている。最も重要な数字は、テスラが太陽光発電業者のソーラーシティーを買収するために必要な調達資金だ。



アナリストは2016年の予想EPSを引き下げ

第2四半期の販売台数が発表された後、アナリストたちは2016年(通年)の1株当たり利益(EPS)予想を0.73ドル(約74円)から0.35ドル(約35円)に引き下げた。全てのアナリストが正式に見通しを引き下げた訳ではないと考えられるため、おそらく実際の予想値は0.35ドルよりも低いだろう。2017年の予想EPSについては3.33ドル(約337円)から2.69ドル(約272円)に下方修正された。

1億5,000万ドルでは十分とは言えない

8月1日の投資家向け電話会議の資料には、(ソーラーシティーとの統合について)「初年度(年度末締め切り後)の直接的なコストシナジーは1億5,000万ドル(約151.7億円)になる見通し」と記されている。

テスラが2015年に営業およびマーケティングに費やしたコストは8億3,300万ドル(約842.6億円)、ソーラーシティーは4億5,700万ドル(約462億円)。合計すると13億ドル(約1,315億円)近い。今年はテスラが11億ドル(約1,112億円)超、ソーラーシティーが6億ドル(約607億円)超に達する可能性がある。そのため計17億ドル(約1,719億円)の営業・マーケティングコストのうち、1億5,000万ドル(約151.7億円)の節減は、それほど目覚ましい規模でもない。もちろん、テスラが節減額を意図的に低く見積もり、それ以上の数字を出せるようにしている可能性はある。だが営業・マーケティングの費用は今後も増加が予想されるため、2億5,000万ドル(約252.7億円)節減できるとしても、さほど大きな節減には思えない。

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最終更新:8/6(土) 11:00

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