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2016年夏の甲子園、本命不在。「神宮大会」「監督」「左腕」の3視点で占う優勝争い

ベースボールチャンネル 8/7(日) 6:30配信

前秋の神宮大会組から優勝校が出るか?

 これほど予想しにくい大会はこれまでなかっただろう。まもなく開幕する第98回全国高校野球選手権大会は本命不在といえるかもしれない。
 
 とはいえ、それは今大会のレベルが例年ほどではないことを意味するわけではない。力の強弱がはっきりしないものの、実力者、好チームがそろっているということである。

 では、そんな今大会を少し変わった視点から紹介したい。
 まず、“神宮大会組”の優勝の可能性だ。

 高校野球の全国大会は秋の日本一を決める神宮大会、春のセンバツ、夏の選手権がある。国体もあるが、こちらは夏の大会のご褒美大会のようなもので、どの高校も大して重きを置いていない(これを否定するなら、ここ5年の国体優勝校を挙げてみてほしい)。

 秋の神宮大会というのは、北海道、東北、関東、東京、北信越、東海、近畿、四国、中国、九州各地区の優勝校のみが集う、甲子園の2つの大会とはやや規模は小さくなるが、新チームに移行してどのような勢力が出てきたのかが見えてくる大会なのである。

 秋に目先の勝利だけを追いかけて早熟させてしまうチームもあるが、神宮大会出場校は比較的、順調にチーム力をつけてくるケースが多い。過去の神宮大会出場校では、2011年の日大三、2009年の中京大中京、2004、05年の駒大苫小牧が、神宮大会出場組で夏の選手権優勝を果たし、準優勝も昨年の仙台育英を皮切りに、2014年の三重、2012年光星学院、2010年の東海大相模、2009年の日本文理、2008年の常葉菊川、2004年の済美と成績を残している。

 この夏はその神宮大会に出場したチームから、木更津総合、関東一、東邦、創志学園、秀岳館の5校が全国3大会連続出場を果たしている。

 果たして、この5校から優勝校は出るのだろうか。

注目の左腕は多い今大会

 次に注目したいのが、今大会、好投手が多いとされている左腕だ。

 関東からは“左腕四天王”と呼ばれる4人のうちの3人、木更津総合の早川隆久、常総学院の鈴木昭汰、花咲徳栄の高橋昂也が春に続いての甲子園出場。このほかにも、史上最長となる連続出場記録を更新した聖光学院の鈴木拓人、広島新庄の堀瑞輝がいる。そして、何より、現世代ナンバーワンと称されて、高校入学から一度も甲子園出場のなかった履正社の寺島成輝も登場する。左腕投手が躍動する夏になるかは今大会の注目だ。

 とはいえ、夏の優勝と左腕投手というと決して吉兆というわけではない。

 これは“先発完投型の左腕”に限る話だが、優勝投手は昨年の小笠原慎之助(東海大相模)、2010年の島袋洋奨(興南)、1999年の正田樹(桐生第一)と1987年野村弘樹(PL学園)、1980年愛甲猛(横浜)など右腕に比べるとそう多くはない。もちろん、左腕の絶対数が右腕に比べると少ない問い見方もあるが、準優勝投手に左投手は意外に多く、優勝の壁に当たっているという印象がある。
 
 もっとも今大会には、高田萌生(創志学園)、藤平尚正(横浜)、藤嶋健人(東邦)といった右腕の猛者たちもいる。そんな彼らが立ちはだかるのか、2年連続左腕が優勝投手となるのだろうか。

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最終更新:8/7(日) 7:36

ベースボールチャンネル

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