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ファン・ハール戦術の解体に苦心するモウリーニョ 「20人の新戦力とゼロから始める方が簡単」

Football ZONE web 8/7(日) 22:04配信

前任者が植えつけたスタイルの払拭に全力 「適応には時間がかかる」

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督にとって最初のミッションとなるのは、バルセロナ時代の恩師であるルイス・ファン・ハール氏が作り上げたチームの解体作業となるようだ。「20人の新しい選手を連れて来て、ゼロからスタートする方がまだ簡単かもしれない」とチーム作りの苦労を明かしている。英紙「ガーディアン」が報じている。

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 ユナイテッドは2014年夏に就任したファン・ハール前監督の下で2シーズンを過ごしたが、その間に獲得したタイトルはFAカップただ1つのみ。昨季はリーグ戦5位に終わったことでUEFAチャンピオンズリーグ出場権も失い、ファン・ハール監督は契約を1年残して更迭された。

 名将アレックス・ファーガソン元監督が13年に退任して以降、苦戦の続く“赤い悪魔”の再建を託されたモウリーニョ監督には、1年目から名門復活という大きな期待が寄せられている。FWズラタン・イブラヒモビッチやMFヘンリク・ムヒタリアンという即戦力を獲得し、さらにサッカー史上最高額となる1億2000万ユーロ(約134億円)でフランス代表MFポール・ポグバの獲得も間近に迫るが、“スペシャル・ワン”を自任する指揮官は、チームに根付いた前任者のカラーを払拭することが先決だと語っている。

「我々には時間が必要だ。いきな時速100マイルでシーズンをスタートするとは言えない。前の監督は私と違うマインドを持っている。彼らが間違っているとは言えないが、右サイドバック、あるいは左サイドバックの選手が常にセンターバックへパスすることを考えているのであれば、新たな解決策に適応するには時間がかかるだろう」

ゴールへの最短距離を求めるモウリーニョ

 ファン・ハール前監督の下では、DFラインからしっかりとパスをつないで攻撃を組み立てるスタイルが主流だった。しかし、攻撃が手詰まりとなり、DFラインで横パスを回すだけの時間が多くなるシーンも多かった。これに対してモウリーニョ監督はDFラインを常に高く保ち、ボールを奪ってからはダイレクトにゴールを目指す縦に速いスタイルのチーム作りを得意としている。その決定的なスタイルの違いは「20人の新しい選手を連れて来て、ゼロからスタートするほうがまだ簡単かもしれない」と語るほどで、就任早々に困難なミッションに直面している。

「私は選手たちには、ボールを持ったら、すぐに対戦相手の間のスペースを突くような解決策を選んでほしい。トレーニングではそれができなくても、すぐに動きを止めて説明し、繰り返し続けることができる。しかし、実際の試合ではボールが来てから考える時間はない。無意識に反応できるようにならないといけない。

 また、同じようにゾーンディフェンスに切り替えられるようにもならないといけない。2年間マンツーマンでやってきたのであれば、そこからすぐに変わることは難しい。センターバックは15~20メートル後退するような状況でも、相手を追わなければいけなかった。そうしたシステムが間違っているとは言わない。単純に私のやり方とは違うということだ。私は選手にゾーンで守るように言っている。相手を深追いせず、チームとしてコンパクトさを保つ。しかし、2年間続けてきた考え方を変えるには時間が足りない」

 モウリーニョ監督は変化の必要性とその難しさを強調しているが、それと同時に就任1年目からタイトルを求められるプレッシャーも歓迎し、目標達成への自信をのぞかせた。ポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリードと、これまで指揮した全てのクラブでタイトルを獲得してきた実績が自信の裏づけとなっているようだ。

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最終更新:8/7(日) 22:04

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