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Amazonが自社専用輸送機「PRIME AIR」を公開

HARBOR BUSINESS Online 8/7(日) 9:10配信

 Amazonの専用機と言えば無人機ドローンを先ず連想させる。何故なら、この分野での開発をAmazonが進めていることは良く知られているからだ。

 しかし予想に反して、Amazonが8月に入ってシアトルの航空ショーを利用して公開したのは自社の専用輸送機「PRIME AIR」であった。

 Amazonはこれまで輸送機のリース会社Atlas AirとAir Transport Serviceの2社と契約して11機をAmazonの専用輸送機として使っていた。しかし、今後の世界の顧客への配達の更なるスピードアップとしてUPS、DHL、FedExの輸送機に依存しない、独自の航空路線の開拓の必要性を感じていた。それは世界に集荷センターを145か所まで増設し、また配送トラックも4000台増やすプラニングと関連した配送スピード化の一貫としての「PRIME AIR」専用輸送機の新設である。(参照「Xataka」)

 Amazon専用輸送機の機種はボーイング767-300で、この先2年以内に購入又はリースで40機まで配備する予定だという。Atlas AirとAir Transport ServiceとAmazonがリース契約を結んだ理由は、この2社が輸送機を飛ばすのに必要な公的機関からの航空認可を既に取得しているからであった。それによって、Amazonは迅速に専用輸送機を飛ばすことが出来るようになった。(参照「El Pais」)

◆ なぜ自社専用機を急いだのか?

 Amazonの今年第2四半期の売上は304億ドル(3兆1000億円)で、前年同期比で31%の伸びを見せた。その内の米国での販売は180億ドル(1兆8360億円)であったという。

 また、米国には年間99ドル(1万円)の会費を払えば最長2日以内で配達を約束するという会員顧客が6300万人いて、彼らのひとり当たりの消費は年間1200ドル(12万1200円)。彼らの要望に応える為にもAmazon独自の専用輸送機の配備は急務だったのだ。

 また、ヨーロッパではポーランド、英国、ドイツにおいて昨年のクリスマスシーズンのロジスティック面で詰まりが生じていた。その問題も専用輸送機の配備で解消できると見ている。

 1994年にジェフ・ベゾスによってインターネット書店を開業したのがアマゾンのスタートであった。そして今、スペインではマドリードとバルセロナでは発注から2時間以内に配達するサービスも開始した。そしてマドリードでは新鮮食料品でも1時間以内に配達するサービスも始めている。

 この専用機配備に酔って、欧州でもAmazonの覇権が強化されることになるのかもしれない。

<文/白石和幸>

しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:8/7(日) 9:16

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