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美しい3つの入り江を一度に見下ろす コモド国立公園の絶景ポイントへ!

CREA WEB 8/7(日) 12:01配信

#102 Padar Islandパダール島(インドネシア)
偶然見かけた看板に惹かれて旅が始まった

 コモド島をはじめ、数百の島々からなるコモド国立公園への拠点となるのは、バリ島から国内線で約1時間20分のラブハンバジョという港町。国立公園内の島々は2~7日間程度のクルーズで周遊するのがポピュラーですが、ラブハンバジョから日帰りツアーでも訪れることもできます。

 今回のパダール島の存在を知ったのは、コモド島でのオオトカゲ・トレッキングの時。灼熱の太陽の下、歩き回っても出会えず、疲れ切った足取りでトレイルの出口付近に差し掛かった際、ふと見かけた看板に、「え、これ、どこ!?」。コモドドラゴンとコラージュされたパダール島の絶景に、一瞬にしてココロを鷲掴みにされました。こんな風景、見たことない! 

 ラブハンバジョに戻ってから、ダイビングサービスや現地旅行社を回ってパダール島行きツアーを探したのですが、見つからず。船をチャーターして行くことに。

 翌朝、手配してもらった船を前に、一抹の不安が……。漁船もどきの小さな船、そしてインドネシア語オンリーの船長さん。チャーター代金は安かったし、さらに値切ったし、仕方ないか……。

 パダール島はコモド国立公園に属し、コモド島とリンチャ島の狭間に浮かんでいます。ラブハンバジョから約3時間、島々の間を縫うように船は進んでいきます。

 パダール島の付近に、島と島との配置によってか、強烈な潮流で海面が渦を巻いている海域が! エンジンをフルスロットルにしても前にも後ろにも行かず、止まったような状態が続き、小舟はまさに木の葉のように不安定。

 でも、さすが地元の海を知っている船長さん。手振りで船の中央にいるよう指示をして、エンジンを唸らせながら、どうにか通過! 

ハードなトレッキングの後のごほうび絶景!

 間もなくして、パダール島の穏やかな入り江の中へ、船は入って行きました。周囲はギザギザと切り立つ岩山で守られ、乾燥した気候ゆえに緑が乏しく、人を寄せ付けない印象。一方、海のブルーはどこまでも深く、そのコントラストはみごとです。

 ボートを着けた砂浜には、クジラの巨大な背骨が落ちているなど、手つかずの状態。先客のボートが一隻ある以外は、人の気配がありません。

 船長が絶景ポイントまで連れていってくれるのかと思いきや、“一人で行ってらっしゃい”と素っ気ない手振り。道順を示す看板もないけれど、砂の急斜面を上ってみることに。ビーサンでは、足元の砂がするすると流れ、しかも赤道近くの炎天下ゆえ、かなりハードなトレッキングです。

 流れる汗が目に入り、視界が霞む中、砂の坂道を上ること、約20分。ようやく頂上に到着。

 振り返ると、あの看板で見た絶景が眼下に広がっています。3つのハーフムーン型の入り江が、岩がちの丘に背中合わせに食い込み、海岸線を縁取る白砂のビーチもまるで白く光っているよう。

 丘の上にはちょっとした木陰があり、そよ風を受けながら、見下ろす眺めは、さらに感動的。しかも、たまにインドネシア人の旅行者がやってくる程度で、絶景をほぼひとり占めです。

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最終更新:8/7(日) 12:01

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