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JPX400の新規採用組で8日に最も動いた意外な銘柄は? 

会社四季報オンライン 8/8(月) 19:11配信

 8月8日の東京株式市場は前週末に発表された7月の米雇用統計が事前の予想よりも強かったことを好感して396円高の1万6650円で取引を終えた。

 個別銘柄を見ると、ピークを迎えている3月期決算会社の第1四半期(4~6月)の発表を受けて、好業績だった銘柄を物色する流れとなっている。その裏で、8月5日に発表されたJPX日経インデックス400に新規採用される銘柄を早くも先回りする買いと思われる動きも目立った。

 同指標に採用されれば8月31日には3兆円ともされる連動型インデックスファンドに組み入れられ、機関投資家の買いが入る。株価にはプラスの要素となるだけに、いやがうえにも投資家の注目が集まる。

 証券会社からは入れ替え銘柄を予想するリポートも多く出たが、的中させるのはかつてほど簡単ではなくなっているようだ。国内大手のある証券マンが言う。「JPX400は時価総額やROEなどの数値基準が明確なため、事前にクオンツ・アナリストが入れ替え銘柄をほぼ完全に予測できた。が、最近は英文開示の有無など定性的な切り口が重視されるようになってきていて、予想外の銘柄が採用されるケースが出てきた」。

 その最たる銘柄が、東京都と神奈川県北東部を地盤とする地方銀行、東京TYFグループ <7173> だった。この会社については各社ノーマークだったようで、サプライズから株価は前週末比13%高となった。このほか、東急建設 <1720> 、竹内製作所 <6432> の2銘柄も10%以上値上がりした。

 一方で除外銘柄を見ると、この日は日経平均が大幅高し、東証1部全体でも70%に当たる1392銘柄が上昇した強地合いもあって、あまり値下がりしなかった。最も売られたのは17%値下がりしたワコム <6727> だが、こちらは5日に業績の下方修正を発表したのが大きく響いたと思われる。

 また、同じ除外組ながら日本合成化学工業 <4201> は16%と断トツの値上がりだ。これは銘柄入れ替え発表日と同じ5日に、三菱ケミカルホールディングス <4188> 傘下の三菱化学と三菱化学ヨーロッパがTOB(株式公開買い付け)により、完全子会社化を目指すと発表したのがハヤされた。

 今年の入れ替え銘柄を次ページ以降に新規採用銘柄は8日の株価上昇率が高い順に、除外銘柄は株価下落率の高い順に並べた。株価が大幅高した銘柄はマーケットが想定していなかったサプライズ銘柄の可能性があり、今後も注目しておく必要があるかもしれない。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

会社四季報オンライン編集部

最終更新:8/10(水) 10:56

会社四季報オンライン

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