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目指すは東京でのメダル! 八木かなえ、一歩前進の6位入賞

webスポルティーバ 8/9(火) 12:13配信

 三宅宏実の奇跡の銅メダル獲得から、一夜明けた会場では、53kg級の八木かなえが戦っていた。直前の練習では80kgを軽く挙げていたという八木は試技に入ると、「先輩の悪いところを引きずってしまいました」と苦笑いするように、前日に三宅が苦しんだのと同じ81kgを2回続けて失敗し、3回目になんとか差し挙げた。

【写真】銅メダルを獲得した48kg級の三宅宏実

 リオに入るまでは調子がよかったために逆に守りに入ってしまい、バーベルを大きく引き上げるのではなく、前で捌(さば)こうとしたためのミスで失敗してしまった。

 さらにクリーン&ジャークは本番前の調子が悪かったため、いつもなら104kgスタートにするのを103kgに下げて申請。しかし、実際のスタートは、さらに引き下げる101kgからだった。

 それでも1回目はクリーンから差し挙げるところでミスをして失敗。2回目は差し挙げてから3歩ほど前に動いてしまったが、何とか止めて成功させてグループB1位を確定させた。7名出場するA組の競技を後に控える中で、8位以内の入賞を確定させたのだ。

 そして、リラックスした状態で3回目は105kgに挑むと、前の2回とはまったく異なるスムーズな動きでクリーンを決め、余裕を持って差し上げてトータルを186kgにした。三宅義行監督は「2回目まではセカンドプル(バーベルを胸元まで引き上げる動作)からの上げが前に流れ、少し前で支える形になった。でも、3回目はそれが出ないパーフェクトな動きだった」と話した。そうなった理由を八木はこう話す。

「ずっとグループAでやれると思っていたので、それをすごく楽しみにしていたんです。でも、いざふたを開けてみるとグループBだったので、テンションが下がってしまって……。上位の選手との勝負が懸かれば気持ちも違ってくる。本来ならスナッチで85kgを挙げて、クリーン&ジャークは105kgからスタートして110kgは挙げたいところだったけれど、それができなくて残念でした」

 だがそんな精神状態の中でも、最低限のノルマとしていたBグループ1位を果たした八木は、最終順位を6位とした。記録がトータル186kgという不満足なものに止まった要因と、それでも入賞できたという結果。そのふたつを、これから2020年の東京五輪を目指す彼女は、しっかりと受け止め、自分の糧としなければならない。

折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

最終更新:8/9(火) 12:13

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