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サクラセブンズ主将が語るリオ五輪。「ここがゴールであり、スタート」

webスポルティーバ 8/9(火) 18:50配信

 最終戦後、選手たちは立ち尽くし、しゃがみ込んで涙を見せている者もいた。

「金メダル」という目標を掲げ、5年間走り続けてきた「サクラセブンズ」こと女子7人制ラグビー日本代表は、8月6日からのリオデジャネイロ五輪の3日間の日程を終え、12チーム中10位という結果で幕を下ろした。

【写真】サクラセブンズのエース、山口真理恵

 大会初日はカナダに0-45、イギリスに0-40といずれも大敗。迎えた2日目の予選プール3試合目は、大勝すればわずかにベスト8進出の可能性を残すなかで開催国のブラジルと対戦した。試合は桑井亜乃と山口真理恵がトライを挙げたものの、10-26で3敗目を喫す。この時点で日本のメダル獲得の可能性は消滅し、全体11位で「9~12位決定トーナメント」に回った。

 2日目の午後から行なわれた「9~12位決定トーナメント」では、全体10位のケニアと対戦。山口のインターセプトからのトライで先制すると、持ち前のテンポの速い攻撃で相手を圧倒し、24-0で待望のオリンピック初勝利を挙げた。「ようやく勝つことができた。大きな1勝だと思います」。ケニア戦後、浅見敬子ヘッドコーチ(HC)は胸をなで下ろした。

 迎えた大会3日目、日本は「9、10位決定戦」でふたたびブラジルと対戦。この試合、実は順位を決める意味合いだけでなく、世界を転戦する国際大会「ワールドシリーズ」での来シーズンのコアチーム(全大会に優先的に出場できるチーム)残留もかけた大事な試合だった。2020年の東京五輪まで継続的に世界の強豪と対戦していくためには、何としてもコアチームに残っておかなければならない。

 だが、結果は5-33でまたも敗戦。日本は大黒田裕芽のトライで先制するものの、接点でプレッシャーを受けてしまい、後ろのスペースに蹴られて快足ランナーに走られるという展開についていくことができず、計5トライを献上した。「やっぱりブレイクダウンで圧倒されてしまった。大きな反省点ですね。プレッシャーをかけてくるとわかっていたのですが、それでも対応できなかった。私たちは崩れだしたら、弱いです」と、中村知春キャプテンは肩を落とした。

 3日間で1勝4敗、最終順位は10位――。オリンピックで金メダルを獲得するために2012年から強化を続けてきたサクラセブンズの長い旅は、ひと区切りを迎えた。

 リオ五輪での戦いを振り返ると、予選プールでは3試合とも先制することができず、波に乗れなかったことが痛かった。この点に関して中村キャプテンは、「(相手に)のまれてしまいました。ワールドシリーズでも同じ負け方をしていますが、ひとつ歯車が狂うと、どん底まで行ってしまう。オリンピックという歯車がひとつ増えたのに、調整できなかった」と言えば、大学3年生の小出深冬は、「緊張感を楽しんでやろうとしたが、初の舞台でプレッシャーを感じて硬くなったところもあった」と振り返った。

 銅メダルを獲得したカナダ、4位に入ったイギリス、そして9位のブラジルにまで接点でプレッシャーをかけられ、日本のテンポの速い攻撃は封じられた。さらにターンオーバーから走られての失点も目立っていた。「フィジカルファイトのところで、ファイトする前に寄りたかったのですが……。自分たちの課題で、自分たちに負けた」(浅見HC)

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最終更新:8/9(火) 18:50

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