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電子書籍サイト『Renta!』が新サービス開始! 紙媒体とともに読者層を広げたい、その想いとは?

ダ・ヴィンチニュース 8/9(火) 17:30配信

 「難しい本読んでれば、マンガ読むよりエラいんですか?」と麻生久美子の心の声がこだまするCMでおなじみ、マンガレンタルサイト『Renta!』。マンガや絵ノベルなどが100円から読むことができる、会員数200万人を突破した人気サイトだ。1話単位のバラ売りや、定期的に作品を変えて1巻まるごとの無料試し読みを行ったり、既存のマンガにボイス&サウンドをつけた「コミックシアター」を展開したり、読者のニーズにあわせたさまざまなサービスを積極的に展開してきた同サイトだが、このたび新たに「タテコミ」サービスを開始することを発表した。

 タテコミとはその名のとおり「縦読みコミック」のこと。従来の電子コミックでは、紙書籍でページをめくるのと同じ感覚で、スキャンされたページをスライドする形式をとっていたが、このタテコミではスマートフォンに最適化されたレイアウトでマンガを再構成している。

「デバイスの特性上、スマートフォンの画面は紙の書籍にくらべるとやや小さめ。1画面あたりの情報量が多すぎて、たとえば台詞が小さくて読みにくかったり、キャラクターの表情がわかりにくかったりすることがあります。それを解消するため、画面の横サイズにフィッティングした大きさでコマをひとつずつ抜き出していくのが、今回のタテコミの特長なんです」と説明してくれたのは、株式会社パピレスの専務取締役で、コンテンツ企画開発部長をつとめる福井智樹さん。


「媒体が変われば、それにあわせて“読みやすさ”も変わります。紙のマンガでは右から左へという横の流れが発生しますが、スマフォではやはり縦に読んでいくのが主流なので、読者がいちばん作品に没入しやすい形を導入することにしました。それから、やはり画面の美しさというのもデジタルコンテンツの魅力。今回のタテコミでは、独自にデジタルカラーリングを施し、より新鮮な面白さを味わっていただけるようにしています」

 もともとマンガや小説を読むのが好きだという福井さん。新サービス開始の根底には、おもしろい作品をより幅広く読者に伝えていきたいという想いがある。

「コマのレイアウトを楽しむのもマンガの楽しみ方のひとつですし、タテコミでは慣れないから読みにくいという方ももちろんいるでしょう。それはそれでいいと思いますし、これまでどおり紙書籍に添った読み方も、引き続きしていただけるようになっています。今回の試みは、たとえば、“ふだんはあまり本を買わないしマンガも読まないけれど、スマフォのこの形でだったら、たくさん読めるし読みたくなる”、そんなふうに思ってくださる新しい読者が生まれたらうれしいという、そんな思いをこめています」

 電子書籍が世に浸透しはじめたとき、紙の書籍がいずれ失われるのではないかと危惧した人もいるだろう。だが、それはちがうのだと福井さんは言う。

「紙でしかできないこと、デジタルでしかできないこと、その双方を追求していくことで出版業界全体がもりあがっていけるんじゃないかと思うんです。もしかしたら、電子書籍をきっかけに作品や著者を知って、本屋で見かけた本を手に取る人も出てくるかもしれない。とくに若い世代の方々は、私たちが思っている以上にスマフォを身近なデバイスとして活用しています。活字離れなんて言葉もありますが、じつは、文字そのものにはwebサイトなどで日常的に多く触れているんです。読書人口をより増やしてくためにも、今後も積極的なトライアルを進めていきたいですね。『Renta!』としては、デジタルマンガ市場を10倍に拡大していきたいと思っています」

 タテコミの初回リリースは、『オオカミ王子の言うとおり』(上森 優&ももしろ/双葉社)、『奴隷区 僕と23人の奴隷』(岡田伸一&オオイシヒロト/双葉社)、『もののべ古書店怪奇譚』(紺吉/マッグガーデン)、『リコーダーとランドセル』(東屋めめ/竹書房)などの11作品。年内には1,000作品の配信を目標に、将来的には12万作品以上保有するサイトのコミックすべてをタテコミ化していく予定だ。

最終更新:8/9(火) 17:30

ダ・ヴィンチニュース

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