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ポケモンGOもVRもテクノロジーの不可避な進化だった

JBpress 8/9(火) 6:00配信

 (文:内藤 順)

 「未来を予測する最善の方法は、それを発明してしまうことだ」とは、かの有名なアラン・ケイの言葉である。確かにそれは正しいかもしれない。しかし、この言葉が本当に説得力を持つのは、偉大な発明を成し遂げた人物によって語られた時だけである。

 本書の著者ケヴィン・ケリーなら、このように言うだろう。「未来を予測する最善の方法は、それを発見してしまうことだ」と。

 ならば、未来を発見するとは一体どのようなことか?  手掛かりは「プロセス」へ着目することにあった。

■ テクノロジーが進化していく際の法則

 本書『<インターネット>の次に来るもの』は、未来を決める12の法則についてまとめた一冊である。過去、現在、未来へと移り変わるテクノロジーの変化を進化論のように観察していくと、一定の法則性が見つかるのだ。

 12の法則は、いずれも現在進行形の動詞であり、具体的には、Becoming(なっていく)/Cognifying(認知化していく)/Flowing(流れていく)/Screening(画面で見ていく)/Accessing(接続していく)/Sharing(共有していく)/Filtering(選別していく)/Remixing(リミックスしていく)/Interacting(相互作用していく)/Tracking(追跡していく)/Questioning(質問していく)/Beginning(始まっていく)というもの。未来へ向かう世界の中で、あらゆる概念が動詞化していく。

 不可避というキーワードが全編を貫いていることからも分かるように、著者ケヴィン・ケリーのテクノロジーに対する態度はどこか受け身であり、それでいてポジティブだ。それは前著『テクニウム』でテクノロジーそのものに進化する力を見出したことを、愚直なまでに受け継いでいる。人が天候や災害といった自然環境の変化を受け入れるしかないものと観念しながらも、自然を心から愛し続けることに通じる点があるだろう。

 その姿勢は、第一章「Becoming」の記述からも伺い知ることができる。止まることのないアップグレードと、永遠になっていくテクニウムの性質により、未来にわたって、誰もがずっと永遠の初心者になるという。だからこそ未来予測は多かれ少なかれ間違うものであるし、その予測不可な部分も含め、予測可能であるというわけだ。

■ テクノロジーと人間の共進化

 そして本書では、テクノロジーの変化一つ一つを追いながら、あらゆる角度から人間の本質的なものへと迫っていく。

 たとえば、Filtering(選別していく)。フィルタリングの必要性が高まり続ける背景には、際限がないくらいのモノの低廉化という現象がある。安価なものに溢れかえったこの時代に、唯一コストを増加させているのが人間の経験であることは言うまでもない。ゆえに経験の価値は、飛躍的に向上しているのだ。

 しかし、同時にInteracting(相互作用)という変化も起こっていることが、未来をもっと複雑化させる。インタラクションによって急速に進化するVRが安価で潤沢になっていくと、VR自体が「経験」の生産工場へなっていくのだ。さらに、画像や音楽がその道を辿ってきたように「経験」自体が発見可能性や巻き戻り可能性という特性を帯び(Remixing)、定量化された自己が確立されていく(Tracking)。

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最終更新:8/9(火) 6:00

JBpress

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