ここから本文です

アメリカは織田信長で止まっている国!!①<アメリカ人の世界観>

BEST TIMES 8/10(水) 13:00配信

嫌でも日本に大きく影響を与えるアメリカ大統領選挙。今、アメリカでは何が起きているのか? そもそも大統領選挙とはどういうものなのか? 主要なアメリカ大統領を採点しながら、日米史を振り返る、絶賛発売中の『大間違いのアメリカ合衆国』。その中でも基本的なアメリカの国体を倉山満先生に斬っていただきます。

アメリカはいまだに刀狩りが行なわれていない!? 

 大まかにざっくり言うと、アメリカは「織田信長で止まっている国」「豊臣秀吉以前の国」です。どういうことかと言うと、アメリカは「織田信長が幕府を開いたら、こうなる」という国だからです。さっぱりわかりませんね。だと思います。一つひとつ説明しますので、ご安心を。

 「銃を持つことが人権だ」とか、「democracy with a gun」(「銃と共にある民主主義」)と言って、法の支配のための市民の武装解除すらできていませんし、する気配もありません。
    逆に、市民が「これがアメリカの伝統であり、誇りであり、絶対にこの権利は奪わせないぞ」という動きが強まっていて、市町村によってはオープンに銃を持つことが義務の町もあるくらいです。

 さすがに日本の室町時代ほど混沌とはしていませんが、豊臣秀吉の「刀狩」以前の段階なのです。

 『ビバリーヒルズ高校白書』というドラマにも描かれていたように、アメリカ人の理想の家は丘の上にあって、壁に囲まれています。

 アメリカ人は誰に襲われるか分からないという恐怖感が建国の本能なので、見晴らしの良い場所で、自分の土地を壁で囲んで守り、さらに銃を持って、自分の身は自分で守れることが市民の証という世界観です。

 日本の壁がない文化とは対照的です。

ナマハゲはアメリカでは撃たれる!? 

 以前、「服部君事件」という、ハロウィンのときに、日本人留学生が他人の家の敷地に入ってしまい、殺されてしまったという痛ましい事件がありましたが、結局、殺したアメリカ人は無罪になっています。 

 アメリカではそれが当然の反応だということですが、日本はナマハゲの文化ですから、分かりにくい感覚でしょう。

 アメリカでナマハゲが「悪い子はいねが」と言いながら私有地の境界の中に入ったりしたら、いきなり撃たれて死人が出るという話なわけです。

 不法侵入者は殺していい、むしろ積極的に殺せ、がアメリカ文化なのです。

アメリカ人は紀州雑賀党!? 

 銃へのアメリカ人のこだわりは、全米ライフル協会(NRA)という絶大な力を持つ圧力団体を考えればわかると思います。日本でたとえると、●●党以上の権力を握った石山本願寺のようなものです。今、『ヤングマガジン』(講談社)で連載中の『センゴク』(宮下英樹作)という長編漫画に出てくる紀州雑賀党がアメリカ人だと思うと、分かりやすいかもしれません。

 ざっと説明をすると、昔、男女問わず村人全員鉄砲が撃てるという自主独立の地域が今の和歌山県にありました。織田信長は近畿地方をほぼ全部制圧しているのに、和歌山県だけは死ぬまで攻略できず、豊臣秀吉が十万の大軍を率いて、本州と四国と淡路島と、三方から同時に攻め込んで、やっと攻め落とせたという凶暴な人たちの集団です。

 日本人はアメリカのことを我々と同じ近代国家だと考えるからわけが分からなくなりますが、あの人たちは基本的に戦国時代の紀州雑賀党が国を名乗って国連に登録していると思えばよいのです。

『大間違いのアメリカ合衆国』より抜粋 

明日は、アメリカは織田信長で止まっている国(2)<アメリカ大統領は征夷大将軍だ!>です。

 

文/倉山 満

最終更新:8/10(水) 13:00

BEST TIMES

記事提供社からのご案内(外部サイト)

BEST TIMES

KKベストセラーズ

笑える泣ける納得する!KKベストセラーズ
の編集者がつくる「BEST TIMES」
(ベストタイムズ)。ちょっとでも皆さんの感
情を揺さぶれたらいいな、と思います。

Yahoo!ニュースからのお知らせ