ここから本文です

トランプ・ホテルで続く客足減少、主な原因は「女性」 候補自身に痛みはなし?

Forbes JAPAN 8/10(水) 8:00配信

米共和党大統領候補のドナルド・トランプは、不動産開発業者としての自らのキャリアについて熱弁を振るう。そしてトランプの支持者たちは、光輝く「トランプ」ブランドの建物を指し、それらは同候補が米国の抱える債務問題を解決するのに必要な専門知識を持っていることの証だと主張する。だが、さまざまな議論を呼んでいるトランプの大統領選への出馬は、そのトランプ・ホテルの集客力にどのような影響を及ぼしているのだろうか?



位置情報を利用したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供するフォースクエア(Foursquare)によると、その答えは「悪影響」だ。フォースクエアは、同社サービスとアプリ「スウォーム(Swarm)」を利用している約5,000万人の地域共有やチェックインの情報を追跡・記録している。その記録から、トランプが保有するホテルへの人の出入りや、周辺での人の動きを割り出すこともできる。

同社はこのほど、同候補が2015年6月に共和党の大統領候補に名乗りを上げて以降の、トランプ・ブランドのホテルやカジノ、ゴルフコース周辺の人の移動に関する情報を分析。候補指名争いが始まって以来、客足が減少していることを確認した。この傾向は特に、伝統的に民主党が強い「ブルー・ステート」で顕著だった。

2015年8月には、トランプ・ブランドの施設への来客数は前年比17%の減少を記録。その後は毎月、前年同月比で一桁台のマイナスという水準で推移したが、今年3月には再び、同17%減となった。また、「ブルー・ステート」のうち、ニューヨーク、ニュージャージー、イリノイ、ハワイの各州では今年7月、前年同月比20%の大幅な減少となった。

一方、共和・民主両党の支持率が拮抗(きっこう)する「パープル・ステート」では、より月ごとの変動が大きかったものの、ブルー・ステートのような急激な落ち込みはなかった。

ブルー・ステートでの客足の落ち込みについてさらに詳しくみると、女性客の減少が特に目立つ。2015年7月からの一年間には、前年比で26%減った。この結果は多くの女性たちに、これまでのトランプの女性に関する発言と、それに対する女性たちの拒否感を思い出させるのではないだろうか。世論調査の結果でも、女性10人中7人はトランプに対し、批判的な感情を持っていることが分かっている。

フォースクエアが追跡したのは、移動に関する情報のみであり、トランプ・ブランドの施設の売上高については確認が取れていない。実際に減少しているのかどうかは不明だ。また、トランプ・ブランドの施設が全て、ドナルド・トランプの所有という訳でもない。

客足の減少は、多くの人たちによる意思表示の結果かもしれない。だが、それは必ずしも、トランプに経済的な打撃を与える結果にはなっていないかもしれない。

Katie Sola

最終更新:8/10(水) 8:00

Forbes JAPAN

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Forbes JAPAN 2017年1月号

株式会社アトミックスメディア

2017年1月号
11月25日(金)発売

890円(税込)

Forbes ID 無料会員登録を受付中!
今ならもれなく電子版最新号をプレゼント

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。