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映画『X-MEN:アポカリプス』:オスカー・アイザックの名演が冴えわたるトリロジー完結編

ローリングストーン日本版 8/10(水) 12:45配信

大人気ミュータントたちが、"詰め込み感"満載のシリーズ最新作に大集結

ちょっとおさらいしよう。『X-MEN:アポカリプス』は、『X-MEN』メンバーの若かりし頃、つまり元祖シリーズの前日譚を描いた『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)の続編となる新トリロジーの完結編だ。ジェニファー・ローレンスがセクシーさに磨きがかかった変幻自在のミスティークに扮しているほか、パトリック・スチュワートが演じたプロフェッサーXの若き日をジェームズ・マカヴォイ、イアン・マッケランが演じたマグニートーの若き日をマイケル・ファスベンダーがそれぞれ演じている。ところであなたは、人間と平和的に共存したいプロフェッサーX派? それとも人類を葬り去りたいマグニートー派?

【動画あり】映画『X-MEN:アポカリプス』:オスカー・アイザックの名演が冴えわたるトリロジー完結編

どっち派につくか考えている間に、もう一つ質問。それ、気にする? シリーズを牽引してきたブライアン・シンガー監督と脚本を手がけたサイモン・キンバーグ(『ファンタスティック・フォー』は最悪だった)の情熱は伝わってくるのだが、手にあまるほどに"詰め込みすぎてしまった感"も否めない。先ほど紹介したメンバーのほか、学園で教鞭をとるビースト(ニコラス・ホルト)をはじめ、その生徒である若きミュータントたち、ナイトクローラー(コディ・スミット=マクフィー)、ジーン・グレイ(『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのソフィー・ターナー)、クイックシルバー(エヴァン・ピータース)、そしてサイクロップス(タイ・シェリダン)も大集結する。

彼らが自分の能力をうまくコントロールできずに悩んでいる頃、ダークサイドの若者たち、ストーム(アレクサンドラ・シップ)、エンジェル(ベン・ハーディ)、クール過ぎるサイロック(オリヴィア・マン)が登場する。そして、今ではシリーズのマスコット的存在となったウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)のカメオ出演も。さらには、記憶喪失のCIAエージェント、モイラ・マクターガート(ローズ・バーン)まで登場する。もう充分だろう。シンガーはキャラクターを詰め込みすぎて、逆に個々の存在感を薄めてしまったのではないか。これではドナルド・トランプが強いるクォータ制まで支持してしまいそうになる。

そこで救いとなるのは、タイトルロールでもある悪役アポカリプス(オスカー・アイザック)。世界の破滅を目論むアポカリプスの目覚めから、この物語は始まる。彼はプロフェッサーXを誘拐して彼のパワーを吸い取り、世界を自在に操ろうとする。ガチガチの特殊メイクに包まれて自由がきかない中でも、アイザックは名演技を見せている。それはまるで『ダークナイト ライジング』のトム・ハーディのようだ。間違いなく、アイザックは本作の立役者である。

『X-MEN:アポカリプス』
★★½

監督:ブライアン・シンガー
出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンスほか
8月11日よりTOHOシネマズ スカラ座他3D/2D全国ロードショー
http://www.foxmovies-jp.com/xmen/

Peter Travers

最終更新:8/10(水) 12:45

ローリングストーン日本版

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