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映画『デッドプール』のハイセンスなVFXをリードした、デジタル・ドメイン&ブラー・スタジオの遊び心あふれるクリエイティビティ

CGWORLD.jp 8/11(木) 12:10配信

2016年7月24日(日)から7月28日(木)までの5日間にわたり、アナハイムで「SIGGRAPH 2016」が開催された。SIGGRAPHの数ある講演の中でも、VFX制作者にとって非常に興味深いのがProduction Sessionだろう。ここではハリウッド映画の最先端VFXメイキングが、VFXスーパーバイザーをはじめとする中核スタッフたちによって惜しげもなく披露される。今年は6作品の講演が行われたが、本稿では“Deadpool“ + Colossus Our Favorite (Anti) Superheroesの模様をお届けする。

<1>クリスマス&ニューイヤー休暇返上のプロジェクト

7月27日(水)に行われたProduction Session「“Deadpool“ + Colossus Our Favorite (Anti) Superheroes」では、VFXワークをリードしたDigital Domain 3.0ならびにBllur StudioのCGスーパーバイザーたちが登壇した。このセッションは、「アンチ・ヒーロー映画」のメイキングという側面に加え、両スタジオのフランクな社風があふれる、終始くだけた楽しい雰囲気で進められた。そこで、筆者による意訳もそれに準じるかたちで記述させていただいたことをお断りしておく。

『デッドプール』の総製作費は5,800万米ドル(約64億円)と、ハリウッド映画にしては少なめだが、劇場興収はワールドワイドで7億5,000万米ドル(約850億円)を稼ぎ出した。しかもレーティングはR指定という逆境にもかかわらず北米では公開第1週をランキング1位、米大手映画批評サイト「Rotten Tomatoes」においても支持率84%という高評価を得ている。

そんな本作のプロジェクトが始動したのは2015年4月だったという。それに対する納期が2016年の1月。準備や開発期間を除くと実プロダクション期間は半年程度。しかも、年明け早々に納品という悲しい現実もあり、クリスマス&ニューイヤー休暇返上という、制作スタッフにとっては非常にシビアなプロジェクトの幕開けとなったそうだ。

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最終更新:8/11(木) 12:10

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