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【金田喜稔のリオ五輪総括】乏しかった指揮官の「発想力」。東京五輪に向け、育成年代の監督の“スタンス”が課題に

SOCCER DIGEST Web 8/11(木) 14:22配信

選手たちに植え付けられたのは、「負けてはいけない」というマインド。この3試合、同じような受け身のメンタルが続いた。

 U-23代表は一貫して、「相手に攻められること」を前提にチーム作りをしてきた。守りから試合に入って、リスクを最小限に抑えながら勝機を見出すという戦い方だ。そのスタンスとマインドを貫くことで、アジア最終予選を勝ち抜くことができた。
 
 この世代はU-20、U-17ワールドカップへの出場を逃し、アジアの壁を突破できずに苦しんできた。その高い壁を越えるためにも、全員一丸でその意識の統一を図ることで、リオ五輪への出場権を獲得した。
 
 選手たちに植え付けられたのは、「負けてはいけない」というマインドだ。その意識は良い意味でも、悪い意味でも、このリオ五輪のチームでも貫かれた。
 
 しかし、ナイジェリア戦では、初めて4-3-3の布陣が採用された。守備に重点が置かれ、アンカーとボランチ2枚を並べるという、あくまでも「受け身」であった。
 
 ただし、アジア最終予選や今回のスウェーデン戦で見せたような、4-4-2や4-2-3-1でこそ発揮された連動した攻守の切り替えが見られなかった。アジア予選の時から絶妙かつ上手く保たれていた選手間の距離感がバラバラになってしまったためだ。
 
 一人ひとりは決して手を抜いていないものの、実際、バランスが悪いまま、失点を与えていった。選手たちもこれまでと異なる「景色」に戸惑っているようだった。
 
 それだけに悔やまれるのが一旦前半のうちに2-2に追い付いたあとだった。
 
 悪いやりに同点として、明らかにコンディションの悪いナイジェリアを畳み掛ける絶好のチャンスが訪れたのだ。にもかかわらず、やはり、ここでも日本は「やられてはいけない」とディフェンスに回ってしまった。
 
「今がチャンス」だと、攻撃にマインドを切り替える発想がなかったように感じた。結局、ナイジェリアに休む時間を与えてしまい、息を吹き返させてしまい、まさの5失点を喫した。
 
 振り返れば、この3試合、同じような「受け身」のメンタルが続いた。
 
 誰もが言うようにチームのバランスは大切で、決して、常に攻めろと言っているわけではない。ただ、そのバランスとは、90分のなかで、拮抗した時間や耐える時間もあり、そして仕掛けるべき時がある。
 

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最終更新:8/11(木) 19:14

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