ここから本文です

【岩本輝雄のオタクも納得!】3試合で計7ゴール。手倉森ジャパンは見ている人を十分に楽しませてくれた

SOCCER DIGEST Web 8/11(木) 17:21配信

きっかけを掴んだはずの室屋には期待している。

 悔やまれるのが、5失点を喫したナイジェリア戦だ。今さら言ってもしょうがないけど、もう少しシンプルにやるべきだった。おそらく、初戦ということで緊張感があったんだと思うけど、つながなくてもいいところでつなごうとして、そこで引っかけられて、ピンチになってしまっていた。本当にもったいなかった。

【リオ五輪PHOTO】日本、矢島のゴールで初勝利を挙げるも無念の予選敗退


 
 実際にミスしたのは選手たちだけど、チームとしての方向付けというか、約束事を徹底していれば、5失点もしなかったはず。
 
 いずれにしても、こうした国際舞台でいかに戦うかという意味で、かけがえのない経験になったと思う。ひとつのミスが、即失点につながってしまう。より大きなステージに立った時、今回の悔しさだったり、改めて気づいたこと、あるいは掴んだ手応えが活きてくるはず。それを無駄にしないでほしい。
 
 今大会を通じて印象に残ったのは、室屋かな。ナイジェリア戦は複数の失点に絡んだけど、その後は安定していて、豊富な運動量を武器に右サイドで存在感を示していた。今後、成長するためのきっかけを掴んだはずで、個人的にはすごく期待している。
 
 あとは、前を向く力のある南野や、ボール扱いに優れる大島も良かった。中島はサイドから中に入っていくタイミングを磨いて、その回数を増やしていけば、もっと怖い選手になるんじゃないかな。
 
 興梠も随所に“さすが”と思わせるプレーを見せていた。相手を背負っていても、簡単に取られないから、そこでボールが収まって、2列目の選手に前を向かせられる。周りの良さを引き出す術に長けていた点では、オーバーエイジとして頼りになる存在だった。
 
 目標とするメダルには届かなかったから、厳しい批判にさらされるかもしれない。いろんな面で力不足だったのは否めない。でも、サッカー人生はここで終わりじゃない。むしろ、ここを始まりとして、さらに逞しくなっていってほしい。
 

プレスも効いていたし、「完勝」と言ってもいい内容。

 結果的には、首位のナイジェリアに勝ったコロンビアがグループ2位となり、日本の決勝トーナメント進出はならなかった。最後のスウェーデン戦でようやく初勝利を収めたけど、残念ながらブラジルの地を去ることになった。


 
 手倉森ジャパンの最後の雄姿となったスウェーデンとの一戦は、矢島のゴールを最後まで守り切り、勝点3を手繰り寄せた。今日に関しては、「完勝」と言っていい内容だったと思う。持ち味であるプレスも効いていて、試合を通じて、危ないシーンはほとんどなかったんじゃないのかな。
 
 スウェーデンはかなり引き気味に戦ってきたから、攻めあぐねる時も少なからずあった。それでも、両サイドの中島や南野が中に入ってきて上手くボールを引き出し、そうすることで両SBが高い位置を取ることができて、攻撃に厚みがもたらされていた。
 
 2トップとの連係も良く、ダイレクトプレーを織り交ぜたテンポの良い仕掛けも多かった。日本が主導権を握るなか、パスセンスに優れるボランチの大島は自由度の高いパフォーマンスを披露し、活き活きとしていた。
 
 スコアは1-0だったけど、もっと点が入ってもおかしくなかった。それぐらい、チャンスは作れていたし、本来の力を存分に出せていたはずだ。
 
 徐々にチームとしての調子が上がってきていたのは間違いない。それだけに、決勝トーナメントでも見たかった……。勝つか負けるかは分からないけど、どの国が相手でも、対等に戦えていたと思う。
 
 日本はグループリーグ敗退という残念な結果に終わってしまった。わずか3試合のみだったけど、大会前の期待値はそこまで高くなかったし、最後まで望みをつないだという点も含めれば、見ている人たちを十分に楽しませてくれたよね。
 
 初戦のナイジェリア戦で4点、続くコロンビア戦で2点、最後のスウェーデン戦でも1点と、3試合で計7ゴールも奪ってみせた。それも偶然ではなく、狙いをもった形でのゴールがほとんどだったから、このチームのポテンシャルを垣間見せ、アタッカー陣はいろんな可能性を秘めていると感じた。この中から、必ずA代表でも活躍できる選手が出てきそうな気がするよ。
 

最終更新:8/11(木) 19:13

SOCCER DIGEST Web

なぜ今? 首相主導の働き方改革