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トランプの共和党で真剣議論&話題沸騰!金本位制、復活待望論が世界的に高まる

Business Journal 8/12(金) 6:02配信

 政治・経済報道で、「金本位制」について目にする機会が増えている。

 7月に行われた米共和党全国大会では、一部から金本位制への回帰について委員会で調査することを求める声が上がった。同党の大統領候補指名でドナルド・トランプ氏の対抗馬だったテッド・クルーズ上院議員は昨年、予備選の討論会で「理想的には金本位制が望ましい」と発言し、話題となった。

 後述するように、米国の著名な作家や学者からも、金本位制復活を主張する声が出ている。

 金本位制とは、金(きん)をお金の裏付けとする制度である。今のお札は発行元である中央銀行(日本の場合は日本銀行)に持ち込んでも何にも換えてもらえないが、金本位制なら、金貨や金の延べ棒と一定の割合で交換してもらえる。

 中央銀行は、お札がいつ持ち込まれても大丈夫なように、裏付けとなる分の金をいつも手元に準備しておく必要がある。逆にいえば、手元にある金の量を上回るお札を刷ることはできない。中央銀行がお札を野放図に刷りまくらないよう、金で歯止めをかけるわけだ。

 金本位制のメリットは、ここにある。今の通貨制度では、中央銀行が事実上無制限にお金の量を増やすことができる。そのお金を頼りに政府が国債を発行すれば、政府の借金も天井知らずで積み上がることになる。これが現在、先進各国が直面する財政危機の構図だ。

 金本位制であれば、政府・中央銀行が好き勝手にお金を発行し、借金を増やし、国民にツケを回す無責任な金融・財政政策はできなくなる。無駄な公共事業や非効率な福祉政策、軍事支出にも歯止めがかかる。

 財政危機に直面する米国で、あくまで少数意見とはいえ、金本位制が注目される背景には、こうした金本位制への期待がある。米国以上に財政状況が深刻な日本でも、十分検討に値するはずである。

 金本位制復活論に対しては、たいていの経済学者やジャーナリストはもちろん反対で、異口同音に「非現実的」「とんでもない暴論」といった批判を浴びせる。しかし、それらの批判は本当に正しいだろうか。

●金本位制復活論者の主張

 前述のように、米国では政治家だけでなく、著名な作家や学者も金本位制復活論を真剣に唱え始めている。そのひとりは、作家のジェームズ・リカーズ氏である。

 リカーズ氏は、すでに邦訳のある『通貨戦争』『ドル消滅』(ともに朝日新聞出版)でも金本位制を再評価してきたが、今年4月に刊行した新著『新・金擁護論』(未邦訳)であらためて金本位制復活を訴えている。

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最終更新:8/12(金) 6:02

Business Journal