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ネットを「バーチャル空間」と揶揄した毎日新聞記者 --- おときた 駿

アゴラ 8/12(金) 16:30配信

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

出る杭は打たれるのが日本社会と政界の慣習でございまして、昨日のブログ(http://otokitashun.com/blog/daily/12256/)で取り上げた新聞社からの取材の件、無事に(?)記事になったようです。

懇切丁寧に回答したにも関わらず事実誤認や印象操作と思われる記述が散見されますので、ここで説明するとともに、担当の男性記者さま及び毎日新聞社さまへは追って質問状&抗議文を提出したいと考えています。

まず、該当の記事はこちら。「不適切」とは書けないので、「不思議」というタイトルをつけてごまかしているわけですね。。

“舛添氏批判の議員に「不思議な支出」 政活費公開(毎日新聞)(http://mainichi.jp/articles/20160810/k00/00e/040/252000c)”

“また、本会議で「知事の海外出張費を情報開示請求したら、黒く塗りつぶされていた」と指摘した「かがやけTokyo」の音喜多(おときた)駿都議は昨年5月~今年2月、計8回にわたりインターネット上のデータを抽出して分析する調査費として、計97万2000円を支出した。領収書には渋谷区内のビル4階にある「ファクチャー」が支出先と記されていたが、その他の記載と印章部分は個人情報として黒塗りになっていた。

ファクチャーの所在地のビル4階はワイン輸入会社の事務所が入っており、ビル関係者は「その名前は聞いたこともない」と指摘した。

音喜多都議は毎日新聞の取材に「ファクチャーは依頼している個人事業主の活動上の名称。郵送物や書類のやり取りのために個人事業主が事務所の一部を借りていたが、現在は休止している」と説明した。【林田七恵、柳澤一男】”

(上記の毎日新聞記事から引用)

こちらをご一読いただきますと、いかにも私が「実態のない怪しげな団体」に調査を依頼し、政務活動費を不正使用したような印象を持たれると思います。まず先に、事実関係を整理しておきますね。

調査の依頼先である「ファクチャー」は、データ分析に専門的な知見を持つ個人事業主の方の名称です。以前から個人的な付き合いのある方でしたが、きちんとした技術をお持ちということで発注先として選定いたしました。

そして依頼した調査結果は、「ソーシャルボイスラボ」(http://social-voice.jp/)というサイトで一部オープンデータとしても公開しておりますし、依頼する度に膨大な量のExcelデータとPPTによる報告書を提出していただいています。

ネット上のキーワード検索からビッグデータ解析を行う「ソーシャルボイスラボ」は、残念ながら費用対効果の面から約1年の試運転の後に現在は休止したものの、この間の調査結果は児童養護政策など具体的な議会質問にも行かされ、貴重な知見が得れたものと考えています。

そしてこの「ファクチャー」の所在(住所)については、正直私も詳細を把握しておりませんでしたが、毎日新聞からの取材を受けて本人(ファクチャー)に確認したところ、

●1人でやっている個人事業主なので、いわゆる固定された「オフィス」というものはない
●そこで契約関係や郵便物の対応などをするために、知り合いが役員を務めるワイン輸入会社の一部スペースのみ借りて、事務処理を行なっていた
●よって、当該のワイン輸入会社の社員すべてが「ファクチャー」の存在を知っているわけではないが、然るべき立場の方に聞けばその実態を説明・証明していただける

とのことでしたので、こうした経緯を誤解のないよう書面にまとめ、具体的な会社名や役員のお名前もお伝えしたところです。以下がその回答文の現物になります(個人情報に関わる部分のみ黒塗り)。

“ブログ掲載用>【おときた駿事務所】毎日新聞様文書回答(http://otokitashun.com/wp-content/uploads/0cdb1f2ea6795c106886242800b6972d.pdf)”

いずれにせよ、私が調査依頼をした個人事業主と調査実績は明確に存在するということは強調しておきたいと思います。



以上を前提として、私が太字にした部分に注目しながら、引用した毎日新聞の記事をお読みいただきたいのですが…。

まず1点め。「その他の記載と印章部分は個人情報として黒塗りになっていた」とあり、いかにも私が「舛添前知事の黒塗りは糾弾しておきながら、やましいことがあるので自分は黒塗りで逃げようとした」という印象を与えています。

しかしこれは私の意思ではなく、議会局が個人情報を守るルールとして黒塗りで公開しているものです。さらにもうひとつ言えば、私が舛添前知事の黒塗りを糾弾したのは金額や内訳の部分であって、関係者や職員の個人情報までさらけ出せとは一言も言っておりません。

この点、どのような意図をもって両者の関係を結びつけるような書き方をしたのか、担当記者さまに尋ねたいと思っています。

ふたつめ。「ビル関係者は『その名前は聞いたこともない』と指摘した」という点については、回答書できちんと詳細な説明をするとともに、状況を証明できる方を紹介しています。なおこの点については、実は複数のメディアから問い合わせを受けて同様の説明をしてきましたが、きっちりファクチャー本人なり住所登記の会社に追加取材をかけて、

「実態が把握できましたので、掲載(放映)は見送ります」

と連絡をもらっています。「ビル関係者」が誰を指しているのかわかりませんが、その方ひとりの証言で書けるなら何でもアリじゃないですかね…。私の説明を受けて追加取材はしていただけたのか、しなかったとすればその理由は何か?こちらも質問させていただくつもりです。

でもまあ、ここまでの2つは、百歩譲って「結果として黒塗りは黒塗りだ!」「そんな口裏合わせには騙されんぞ!」という気概で書いたのだとしましょう(ダメだと思うけど)。

しかし極めつけは3点めです。私の発言として、調査依頼をしたファクチャーが「現在は休止している」という記載がありますが、そんなことは回答書のどこにも書いていません。

本当に強いて言うならば、最初の質問でソーシャルボイスラボの活動が「休止している」という言葉が出てきていますが、これをもって調査依頼先であるファクチャーが現在休止していると解釈するのはどう考えても不可能です。回答書を読まずに結論ありきで書いているのか、相当に思考回路が××なのか、どちらかとしか思えません。

当該住所に実態がなく、さらには現在は休止しているとなれば、ますます「実在しているのか怪しい会社」というイメージを持たすことができます。これは完全に意図的な「改ざん行為」ではないでしょうか?

これを私の発言として書くのは確実に「誤り」ですから、ここは明確な謝罪と訂正を求めたいと考えています。

以上の内容をフォーマルな形にまとめて、今日明日中にリーガルチェックを終えて担当記者へと送付し、また皆さまにも何らかの形で公開させていただく所存です。

毎日新聞社さまにあたっては、期限を「本日中19時まで」などということは致しませんので、誠実な対応をしていただくことを望むものです。



そしてここからは、「オマケ」になりますけども。

本日、小池知事を囲む超党派地方議員の会合が行われまして(こちらの詳細は後日!)、その会場でこちらの記事を書いた毎日新聞社の男性記者が突撃してきました。

「記事に明確な誤りがあるので、後ほど質問状と抗議文を送付させていただきます」

と丁寧にお伝えしたところ、なんと…

「公人なのに、そんな喧嘩腰な態度とは何事か」
「こちらの方こそ、バーチャル空間でどうこうと言われても困るんです」
「そんな対応をしていると、困るのは貴方の方ですよ?」

と言い放たれました。どうやらすでに私がアップしたブログやTwitterの内容をご覧になっていたようで、なんと大手新聞社にとってはネット言論など「バーチャル空間のお遊び」にすぎないようです。そして極めつけは、そこに続いた脅し文句とも言えるようなセリフまわし。

これらには本当にびっくりしました。

こうした言動についてカチンときて、名刺をお渡ししなかった私の対応も大人気なかったと反省していますけど、「後ほど質問状を送って連絡する」と言っているのに、しつこくホテルの入口まで追い回して「バーチャル空間が云々」とこちらを糾弾し続けてくる始末。

…おかげさまで振り切るために、最愛の妻と子どもを会場に置き去りにしてきてしまったではないかっ!

とはいえ、妻はすごい勢いで記者が私を追いかけ続けている光景が面白かったらしく、なぜかその時の写真を撮影して楽しんでおりました。いや、さすがにその画像は公開しませんが。。

そして、追いかけてる最中に勝手にヒートアップした記者さんの言い分は、

「あなたは権力者なんです!監視される側の人間なんですよ!」
「失礼じゃないですか、きちんと目を見て話してくださいよ!」

とのことで。後者に関しては、アポも取らずにやってきて、勝手に人を追い回しておいて何を言ってるのかよくわかりませんが、前者についてはごもっともです。チェックを受けなければいけないのは当然ですし、注目いただけるのはありがたいことだと思っています。

ただし同時に、マスコミも「第四の権力」と言われる存在です。これまでは報道する権利を独占し、権力者を自由に批判してきたのかもしれませんが、また等しくマスコミも今や監視をされる時代となっています。

署名記事を書いて他者を批判するのであれば、そのご自身が批判に晒される覚悟もまた持つ必要があるのではないでしょうか。もっとも、「バーチャル空間」で何を言われたところで、痛くも痒くもないのかもしれませんけどね。



長くなりましたが、こうした「疑惑」についてはきちんと説明しておかないと、他のメディアに波及してさらにコストがかかるので、詳細に論述させていただきました。

また毎日新聞社記者さまの対応は、初期から現在に至るまで大変に遺憾です。ホテルの入口まで追い掛け回し、まくし立てる取材光景を見ていた地方議員の方々はみな、

「どこかのタチの悪い週刊誌の記者かと思った」
「新聞社にも、いまだにあんな記者がいるんですね…」

と口々に驚きの言葉を述べていたくらいです。毎日新聞社には親しい友人や記者さんたちも務めており、すべての方がこうだと思いたくはありません。

繰り返しになりますが、まずはこれから送付する質問状に対して、誠実な対応をしていただきたいと強く願うものです。男性記者さんは追いかけながら「今後事務所に行く!」とおっしゃっていた気がするので、追加取材に来てくださるならもちろん歓迎します。

経過については、適宜ブログやSNSで報告させていただきます。まったく、休暇で気が休まる暇もないですね…公人の宿命ですが。

それでは、また明日。


おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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おときた 駿

最終更新:8/12(金) 16:30

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北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。