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今年の『TIF』を機にブレイクか? 4人組アイドル「フィロソフィーのダンス」に寄せる期待

リアルサウンド 8/12(金) 17:01配信

 世界最大級のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』が、8月5日、6日、7日の3日にわたって開催され、75,978人の動員を記録。国内有数の巨大フェスへと成長した。

 今回はSKE48、NGT48、AKB48チーム8、欅坂46、ももいろクローバーZ・佐々木彩夏、つばきファクトリーなどの人気アクトの出演も目立ったが、TIFの魅力は何といってもネクストブレイク候補を発見できるところだろう。過去にはももいろクローバーZ(出演当時はももいろクローバー)やDorothy Little Happy、昨年は大阪☆春夏秋冬などが訪れた多くのアイドルファンを釘付けにし、以降のファン増加へと繋がっていった。

 そんななか、今回の『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』に出演した若手アイドルのうち、ブレイクの予兆を感じさせた筆頭株は、4人組アイドル・フィロソフィーのダンスだろう。サウンドのキーワードに“Funky But Chic”を掲げる彼女たちは、同フェスに3日連続で出演し、各ステージでその実力を如何なく発揮。メンバーの奥津マリリは『週刊プレイボーイ presents“ナツ☆イチ!美少女オーディション” ステージ(以下、『ナツ☆イチ!』』で見事グラビアクイーンに輝き、その後のステージには取材陣が押し寄せるといった反響を呼んでいた。

 では、改めてフィロソフィーのダンスとはどんな魅力を持ったアイドルなのだろうか。活動初期からグループを追い続けている音楽評論家の宗像明将氏は、彼女たちの特徴についてこう語った。

「フィロソフィーのダンスは、音楽とキャラクター両方の側面で訴求できるグループだと思っています。前者に関しては、ソウル・ファンク濃度の高いサウンドが魅力的だといえるでしょう。また、彼女たちはライブにおいて、生歌で披露できる歌唱力の高さも強みですね」

 続けて同氏は、彼女たちの歌の強みは、それぞれの声質やキャラクターがいい意味でバラバラであることではないかと分析した。

「ソウルフルな歌声をもつ日向ハルさんとシンガーソングライターとしても活躍する奥津マリリさんをメインボーカルに据えつつ、正統派アイドル路線の佐藤まりあさん、コスプレイヤーとしても活躍する十束おとはさんのキュートな声も加わることで、親しみやすいチャーミングなポップスになっていて、2ndシングル表題曲『オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー』は4人の声が良いバランスで聴こえる楽曲です。キャラクターとしても正統派からサブカルチャー、グラビア好きまで幅広い層のファンへリーチできる個性を持っていますね」

 また、ソウル・ファンクのみならず、実力派の若手音楽家による楽曲の振り幅も彼女たちの武器のひとつだという。

「彼女たちの代表曲といえるナイル・ロジャース歌謡『すききらいアンチノミー』やモータウン調の楽曲『オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー』は、作詞を元ふぇのたすのヤマモトショウさんが、作曲・編曲を22歳の音楽作家・宮野弦士さんが作曲するなど、実力のある若手音楽家をクレジットに迎えていることも特筆すべきことでしょう。そして、ソウル・ファンクだけではなく、シングル化されていない未発表曲も多くある。『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』では3日間でそれぞれセットリストを変えながら、新曲としてハードロックな『DTF!』を披露するなど、音楽的な幅の広さもみせてくれています」

 最後に、今回の『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』における彼女たちのパフォーマンスと、そこで感じた成長について、同氏はこうコメントした。

 「今回の『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』では、5日の湾岸の美しい夜景が広がる時間帯にフジテレビ湾岸スタジオ屋上のSKY STAGEでファンク濃度の高い3曲を披露したのが、大きなハイライトでした。奥津さんが『ナツ☆イチ!』で活躍したことでグループを見つけた人も、元から気になっていた人も含め、このフェスで彼女たちがファンを増加させ、認知を広げたのは事実でしょう。グループ自体もあの3日ですごく成長したと思いますし、彼女たちの歌のブレなさを改めて感じさせられました。4人が音楽面だけに偏らず、可愛さやキャラクターも含めて見つかったのも大きいですね」

 今回のステージを機に、彼女たちはどこまで成長を続け、ファンを獲得していくのだろうか。今年後半以降の活躍に期待したい。

中村拓海

最終更新:8/12(金) 19:33

リアルサウンド