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豆腐は、いったいどこから来た?毎日何気なく食べている豆腐の歴史を知ろう!

OurAge 8/13(土) 14:50配信

素材を選ばない柔軟さと和・洋・中すべての料理に変身できる多様性。コレステロール値の低下、老化防止、更年期症状の軽減、美容やダイエットにもいいなど、豆腐はまるでスーパーマンのような存在だ。奈良時代から長い長い間日本人に愛され続けてきた豆腐だが、豆腐はどこから来たかご存知だろうか? 

豆腐のルーツは中国にある。紀元前2世紀、前漢の淮南王・劉安が発明したといわれている。遣唐使によって、仏典とともにもたらされ、奈良、平安時代からわが国でも作られはじめたという。

豆腐が記録に初めて登場するのは、1183(寿永2)年、奈良・春日大社のお供物として、「春近唐符一種」の記載が神官の日記にある。この「唐符」が豆腐といわれており、当時は、寺院などだけで作られていたようだ。

鎌倉時代、禅宗の精進料理で、豆腐は貴重なタンパク源として重宝された。これが貴族や武家社会へ広がり、室町時代になって、ようやく全国的に浸透していった。だが、江戸時代中期くらいまでは、ぜいたく品だったようだ。本格的に庶民の食べ物になったのは、江戸時代後期になってから。

豆腐といえば、しょうゆをかけるのが、今でもいちばん手軽な食べ方だが、江戸中期にしょうゆが普及したのと同時に、豆腐も庶民の間に広まった。1782(天明2)年に刊行された豆腐料理の本『豆腐百珍』は爆発的な人気を呼び、江戸時代の大ベストセラーとなった。豆腐料理を、尋常品、通品、佳品、奇品、妙品、絶品の六等級に分類し、なんと100種類もの料理が紹介されている。なかでも、しょうゆを使ったものが44品もある。翌年『豆腐百珍続編』が、翌々年には『豆腐百珍余録』も出版され、当時ブームとなった料理本〈百珍物〉のさきがけになったといわれている。

淡泊な味わいと口当たり、低コレステロールで栄養価の高い豆腐は、今や「TOFU」として世界共通語になり、世界中へと広がっている。健康によい食品として、日本食のみならず、各国料理の食材として使われ、とりわけ欧米諸国では、ダイエット食品としても人気を集めている。

奈良時代に遣唐使により中国から伝わり、江戸時代に花開いた日本の豆腐の食文化。先人の知恵に感謝しつつ、今日もまたおいしくいただこう。

最終更新:8/13(土) 14:50

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