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リーグ・アン開幕。マルセイユ酒井宏樹は最初の10試合が正念場

webスポルティーバ 8/13(土) 17:50配信

 2016-2017シーズンのフランス「リーグ・アン」が開幕した。やはり今シーズンも、本命は王者パリ・サンジェルマン(PSG)との声が圧倒的で、「優勝はほぼ確実」と見られているのが実情だ。

【写真】早くもマルセイユになじんだ様子の酒井宏樹

 その要因となっているのは、リーグ4連覇と2シーズン連続の国内3冠(リーグ・アン、フランスカップ、フランス・リーグカップ)を成し遂げた昨シーズンの“勝ち方“にある。とりわけ、ヨーロッパ史上最速となる8節を残してのリーグ独走優勝は圧巻のひと言で、2位のリヨンとの最終的な勝ち点差はなんと31ポイントというのだから、今シーズンの優勝予想に影響を与えないわけがない。

 ちまたでは、今度こそ年間勝ち点100ポイント(昨シーズンは勝ち点96)という偉業を成し遂げるのではないか、という見方もあり、もはや今シーズンの関心事は、PSGが2位にどれだけの差をつけてリーグ5連覇を達成するのか、という部分に絞られていると言っても過言ではない。

 もっとも、メディアやファンのそのような見方には、裏づけとなる材料がしっかり存在しているのも事実だ。今夏のPSGの動きを見ると、リーグ優勝は最低のノルマで、もはや彼らの視線の先には「悲願のチャンピオンズリーグ優勝」という目標しか存在していないかのように見えてしまうのだ。

 まず今シーズンのPSGは、2年連続で国内3冠に導いたロラン・ブラン前監督を解任し、史上初のヨーロッパリーグ3連覇を成し遂げたセビージャのウナイ・エメリ監督を招聘。アル・ケラフィ会長は前任者ブランを称えながらも、「ヨーロッパで勝つためには、チームを改革する必要がある」と公言し、ヨーロッパのコンペティションで抜群の強さを示すスペインから、実績十分の戦術家を引き抜く決断を下したのである。

 その一方で、大金を使ってビッグネームを毎年のように獲得するという方針にも変化が現れ、これまで4シーズンにわたってチームの中心として活躍したズラタン・イブラヒモビッチ(現マンチェスター・ユナイテッド)の退団を機に、“名より実“をとる補強戦略に切り替えている。

 ここまで獲得した主な新戦力は、セビージャからポーランド代表のMFグジェゴシュ・クリホビアク、クラブ・ブルージュからベルギー代表の右SBトーマス・ムニエ、ニースから元フランス代表のFWハテム・ベン・アルファ、レアル・マドリードからFWヘセ・ロドリゲスといった面々で、派手さはないが、いずれも実力者を補強。もちろん、まだ移籍マーケットが閉まるまでは不確定だが、今夏は世界が驚くようなスーパースターの加入はないと見ていいだろう。

 そしてこの方針変更は、プレシーズンを見るかぎり正しい判断だったと思われる。インターナショナル・チャンピオンズ・カップでは、インテル(3-1)、レアル・マドリード(3-1)、そしてプレミア王者のレスター・シティ(4-0)に3連勝。8月6日に行なわれたフランス・スーパーカップでもリヨンに4-1と圧勝し、さっそく今シーズン最初のタイトルを手にしている。今シーズンのリーグ・アンは、誰の目から見てもPSGの5連覇の確率が極めて高いと言えるだろう。

 では、わずかな確率で対抗馬となり得るチームはどこか――。おそらくその答えも、大方の予想どおり、リヨンとモナコになる。

 ただし、昨シーズン2位のリヨンは開幕前の補強に消極的で、PSGの牙城を崩すレベルとは程遠い戦力状況。あくまでも現有戦力を活かし、チャンピオンズリーグ出場権を死守しようという構えだ。

 今夏のマーケットでも、チームの将来を担うはずのCBサミュエル・ユムティティがバルセロナに引き抜かれたマイナスを補てんすべく、マルセイユから移籍金なしで即戦力のCBニコラ・ヌクルを、さらに将来性を買ってリバー・プレートから20歳のCBエマヌエル・マンマナを獲得。また、マルセイユに移籍した左SBアンリ・ベディモの代役として、FCテレク(ロシア)からポーランド人の左SBマチェイ・リブスを補強したが、いずれも戦力の底上げには至っていない。

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最終更新:8/13(土) 17:50

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