ここから本文です

NHK終戦ドラマ主演の大野拓朗にインタビュー!

Smartザテレビジョン 8/14(日) 6:02配信

NHK BSプレミアムで8月15日(月)に終戦企画ドラマ「ラスト・アタック ~引き裂かれた島の記憶」が放送される。本作は沖縄戦のさなか、米軍に上陸された最北端の離島・伊平屋島で将校であることを隠して島民として生きる青年・飯井敏雄(大野拓朗)の葛藤と、米兵との交流を描いた物語だ。

【写真を見る】海軍少尉・飯井敏雄を演じる大野が鬼気迫る表情を見せる!

迫力ある空中戦や、実際にロケが行われた沖縄・伊平屋島の美しい自然美など、一本の映画のような見どころの多いドラマになっている。

主演を務めた大野は、朝ドラ「とと姉ちゃん」(NHK総合ほか)で演じた明るく自慢話が好きな青柳清役とは一転、自身の存在意義について苦悩する青年を熱演。演技者としてすごみを見せた。試写会後の取材会では撮影を振り返り涙を見せた大野。「本当に大変だった…」と語った本作への出演について話を聞いた。

――これまでにはない難役だったと思います。新境地を開かれた手応えはありますか?

そうですね…。僕はただただ飯井さんとして生きようと一生懸命でしたので、まだ客観的にはなれていなくて、OAの時には自分の芝居がどうであったか、役者として確認できるのかな、と思っています。

クランクインの前から監督とお話をさせていただいて、今回僕は演じるに当たり「芝居をしない」ということをテーマにしていました。実際の飯井敏雄さんは、周りの人に生かされながら、悩んで、ずっと葛藤し続けて生涯を生きて来られた人なのですが、作品の中でその苦悩も芝居で見せるというよりは、心の中の葛藤が表情だったり空気だったりになって外に出て、カメラの向こう側に届いたらいいなと思って演じていました。

本当につらかったので、飯井さんとして生きられたのかな、という達成感は確かにあります。試写を見ながら「ここはこういうふうに考えたな」とか「こういうふうに思っていたな」と思い出していました。テレビの前で見られる人たちがどう捉えてくださるかなというのはすごく楽しみです。

――朝ドラ「とと姉ちゃん」の青柳清役は大野さんと似ているところがあるのかなと思いましたが、今回はガラッと違う役でした。演じられた飯井敏雄役とご自身との共通点は何かありますか?

僕自身、頭の中で考えることが結構好きなので、そういう意味では似ている部分もあるのかなと思いますけれど、飯井さんほど強くないです。僕はすぐ結論付けたくなりますし、一晩寝たら悩んでいたこととかも忘れてしまいます。そういうところは完全に清です!

――今回の撮影を通して、戦争に対する観点が変わったとか、そういう変化はありましたか?

変化というよりは、気持ちの面であらためて、という部分が大きいです。やはり身近にいる人たちがいつどこでいなくなってしまうか分からない状況というのは寂しいですし、不安ですし、すごくつらい時代だったというのは演じながら感じていました。

ですので、今こうやって日本では自分で自由に決められる時代になり、うれしいなと思うと同時に、それを大切にしていかないといけないな、と思います。

でも世界では戦争や内紛などさまざまなことが起きていますが、人々が平穏に暮らせるように、世界が平和になったらいいなと願っています。

――特に印象に残っているシーンはありますか?

作品のラストの方で、吉田妙子さんが演じるハシが、飯井さんに歌いながら寄ってくるシーンです。僕の顔をなでてくれるというのは完全に吉田さんのアドリブで、涙流しながら演じてくださっていて、すごくぐっとくるものがありました。

――試写会の時も、あちこちですすり泣きが聞こえてくるシーンでした

うちのマネジャーかもしれません。隣で泣いていたから…。「あ、泣いている!」と思いました。

僕は以前からウォンビンが好きで、ウォンビン主演の「アジョシ」('10年)という映画で、ウォンビン演じるテシクが誘拐された少女を助けに行って、敵を倒した後に、ある思いから膝をついて自ら死のうとするんです。

その時の絶望の顔があるんですけれど、目が印象的で、すごくきれいな表情で魅力的なんです。そういう表情をいつかできるようになりたいな、とずっと思っていました。今回、そこにちょっと近づけた気がすると言うとおこがましいかもしれませんが、少しでも近づけた気がしたので、うれしかったです。

――最後に視聴者の方にメッセージをお願い致します。

このドラマは戦争を経験された方以外にも多く共感していただけたり、考えるきっかけとなるような作品になっていると思います。僕は一人の飯井敏雄さんという青年を通して、死が隣り合わせにあることで、自分の生き方に対してより、この時代の人たちの方が一生懸命だったり熱かったりしていたんだろうなというのを実感しました。

ですので、今この恵まれた状況の中で、あらためて自分の人生に真摯(しんし)に向き合っていただいて、前向きに熱く、生きるきっかけになってもらえたらなと思っています。

最終更新:8/14(日) 6:02

Smartザテレビジョン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊ザテレビジョン

株式会社KADOKAWA

2016年49号
11月30日

特別定価:350円

表紙:岡田准一
みくり&津崎ムズキュン対談
秋ドラマ妄想結末予想
ジャニーズどデカ写真集

なぜ今? 首相主導の働き方改革