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SMAPからA.B.C-Zまで……独特のセンス発揮されたグループ名やエピソードを振り返る

リアルサウンド 8/14(日) 7:01配信

 8月12日に放送した『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、ジャニーズのグループ名に関する由来や、セリフ入り楽曲の特集が放送された。ユニークなネーミングは、社長であるジャニー喜多川氏のインスピレーションによるものなのだそう。その天才的なイマジネーションこそ、ジャニーズが多くの人を引きつけて離さない魅力の一つ。そこで今回は、そんなジャニーズならではの独特なセンスを振り返ってみようと思う。

<思わず由来を聞きたくなるグループ名>

 一度耳にしたら頭から離れない、一見奇抜なネーミングが、ジャニーズグループの特長だ。「これってどういう意味なの?」と、つい調べたくなってしまうキャッチーさがある。「最初に聞いたときは、ないと思った」と語るメンバーも少なくないものの、気づけば板につき、カッコいいに変わるのがジャニーズマジックだ。

 番組内では、メンバーの頭文字からとった「たのきんトリオ」や、アルファベットで“A”、ひらがなでも“あ”から始まることから“頂点に立つ”という願いを込められた「嵐」などが紹介された。しっかりとそのグループに愛情と思いを込めて、名付けられているのがわかる。他のグループについても、以下のような由来があると語られている。

・SMAP=Sports Music Assemble People(スポーツと音楽をするために集められた人たち)の頭文字から。

・TOKIO=“TOKYOから世界に羽ばたくバンドに成長してほしい”という願いを込めて。

・KinKi Kids=近畿地方出身で、デビュー当時が13歳・14歳と少年だったため。

・V6=バレーボールワールドカップのイメージキャラクターを務めていたことから、バレーボール(Volleyball)+メンバーの人数「6」を合わせて。「V」には「Victory」「Variety」「Visual」「Versus」「Value」「Voice」といった意味も。

・タッキー&翼=ジャニーズJr.黄金期、デビュー前より個人名で知名度を誇っていた二人だったため、そのままニックネームを採用。

・NEWS=新しい情報のニュースという意味に加えて、北「North」東「East」西「West」南「South」からグローバルな活躍を願って。

・関ジャニ∞=当時、関西テレビ(8チャンネル)でレギュラー番組をしていたことから「関ジャニ」+「8=エイト」。さらに、無限大の意味を込めて「∞」の表記に。

・KAT-TUN=メンバーの頭文字を繋げて。「勝運」としての縁起の良さ、続きが気になる「cartoon(マンガ)」の意味も含んでいる。

・Hey! Say! JUMP=全員が平成生まれであること+JUMP(Johnny's Ultra Music Power)の頭文字から。“平成の時代を高くJUMPする”という願いを込めて。

・Kis-My-Ft2=メンバーの頭文字と、タップダンサーであるグレゴリー・ハインズが尊敬するサミー・デイビス・ジュニアの靴にキスをしたという逸話にちなんで。

・Sexy Zone=マイケル・ジャクソンのようにセクシーで魅力的に、新しい時代を築いていくという願いを込めて。

・A.B.C-Z=アクロバットやダンスで魅せるグループであることから「Acrobat Boys Club」を略して「A.B.C」。歌を得意とする橋本良亮が最後に加わったことによって「Z」をつけて、「A.B.C-Z」に。

 ファンにはすっかりお馴染みの由来ではあるが、このように見てみると、英語表記の頭文字を取るパターンが比較的多いことに気づく。アメリカ生まれのジャニー喜多川氏らしい発想力かもしれない。

<ストーリー性を感じるセリフ入リ楽曲>

 さらに番組内で特集されていたのが、セリフ入りの楽曲。ジャニー喜多川氏いわく、歌にストーリー性が生まれるためにそのスタイルを大切にしているのだそう。これも舞台をエンターテインメントの主としているジャニーズならではないだろうか。

 滝沢秀明のソロ曲「愛・革命」の長セリフは、ミュージカルのよう。当初、セリフはなかったようだが、ジャニー喜多川氏の助言によって、加わったというのは有名なエピソードだ。

 また、嵐の「台風ジェネレーション」は二宮和也の演技力にうっとりとしてしまう。山下智久の「愛テキサス」も、舞台を見ているような気分になる。セリフが入ることにより、歌にドラマを見出すことができるのだ。

 加えて、曲中に甘いセリフが囁かれるのも、ライブステージを意識しての演出かもしれない。メンバーの決めゼリフは、ファンが大歓声を上げるお決まりのパターンといっても過言ではない。

 Hey! Say! JUMPの山田涼介は「瞳のスクリーン」で「I LOVE YOU」と囁くが、コンサート会場によってアレンジを加えることも。Sexy Zoneの「スキすぎて」は、全員で交代に甘いセリフをつぶやく演出が取り入れられている。メンバーも毎公演アドリブで変えてくるため、ライブに足を運ぶたび新鮮な胸キュンを届けてくれる。これも、目の前の観客を楽しませることに注力しているジャニーズならでは。何度でもライブに参加したくなる、まさにお家芸といえるだろう。

<シャレのきいたモジリに気づくとクセになる!>

 ジャニーズの楽曲には、よく聞くと「おや、これはダジャレでは?」と気になってしまうフレーズも潜んでいる。KinKi Kidsの「夏の王様」は「Oh! Summer」とかかっているように感じるし、カレーのCMソングになったHey! Say! JUMPの「Come On A My House」は「彼(カレー)が好き?」などシャレがきいている。こうした一捻りで楽しませてくれるのも、ジャニーズ文化の一つではないか。

 また、舞台公演でも滝沢秀明が座長を務めた『滝沢演舞城』では、「LOVE」を崩して書くことで「命」という漢字にしてみせるスゴ技も。さらに、A.B.C-Zが座長を務める日生劇場の舞台では「日生」を縦書きにして「星(スター)劇場」と銘打ったこともあった。この秋からの公演も『ABC座2016 株式会社応援屋~OH&YEAH~』。タイトルだけでもファンは楽しむことができてしまう。これはまさにジャニーズの思う壺だ。

 そんなジャニーズのネーミングセンスや言葉遊びは、フレキシブルな思考があってこそ。大人になればなるほど、セオリーに縛られ、ひらめきで動くことを恐れがちだが、ジャニーズにはそのしがらみがないのかもしれない。だからこそ、いつの時代にも勢いを保ってエンターテインメントの最前線を走り続けられるのだろう。

佐藤結衣

最終更新:8/14(日) 7:01

リアルサウンド