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【MLB】イチローの3000本目を見たくて……「イチ・メーター」製作者は後半戦30日間飛行機で応援

ベースボールチャンネル 8/14(日) 17:00配信

マリナーズ時代からイチローとゆかりのあるエイミーさん

 イチローの「die-hard fans」つまり「死ぬほど熱狂的なファン」の長い道のりと応援について、『MLB.com』で報じられた。

 フロリダ在住のパトリック・ピナック記者によると、生涯のイチローファンは、通算3000本安打という歴史的瞬間を目撃するため世界中からやって来た。その目標は日曜日にクアー・スタジアムで果たされた。

 でも特に熱心なファンのひとりがエイミー・フランツさんである。長年、マリナーズのシーズンパスを買っており、オールスター戦後はマーリンズ戦が行われるすべての街を飛行機で訪れた。30日間、セントルイス、フィラデルフィア、マイアミ、シカゴ、そしてコロラドに旅している。

 そして日曜日、その手間も費用もすべて価値あるものとなったのである。

“Words cannot describe it,“ Franz said after watching from behind the third-base dugout as Ichiro raced into third for a stand-up triple for his 3,000th hit. “I'm still shaking.“
「イチローが3000本目の安打を放ち、立ったままサードに走り込んできた後、サードベース側ダッグアウトの後ろで見ていたエイミーさんは言った。『言葉では言い切れないわ。まだ体が震えてる』」

 エイミー・フランツさんと言えば「イチ・メーター」サインの創作者として知られている。2004年にイチローが年間262本のヒットで歴史を塗り替えたが、その時のイチ・メーターはすでに野球殿堂入りしている。

 イチローの三塁打の後、エイミーさんはメーターの数字を「3000」に入れ替えた。

東京から、マイアミから、世界から集まったファンたち

 すべてのファンがエイミーさんほど熱狂的であるとは言えない。しかし旅した距離で測れば大勢のファンがエイミーさんより長い道のりを乗り越えて来た。

 例えば東京からマイアミまで7500マイル(12,000キロ)の旅をしてきた「Aki」と名乗る男性。イチローがプレーする時はいつも応援サインと日の丸を持っている。

 二人の娘さんが作った「イチ・ロード」という星条旗入りサインには、イチローがこれまでプレーした3つのメジャーリーグ・チームのロゴが見られる。イチローがニューヨークで日米通算4000本安打を打った際にはイチロー自らがサインしてくれたと言う。

 7月29日のカーディナルス戦の前、43歳のAkiはこう言った。

「今日打ってほしいですね。(僕も)ちょっと疲れてきましたし」

 すべてを放り出して太平洋を渡り、このスーパースターを見に来るのは何故か。16年間ずっとイチローを応援したきたAkiに言わせれば、その理由は簡単。

「ほぼすべての人がイチローを尊敬しているからです」

 これは真実である。東京、シアトル、そして地元マーリンズファンまで、すべてイチローが大好きである。

 そんな地元ファンのひとりが、2004年以来ずっとマーリンズのシーズンパスを持っているジェイ・マーカスさんだ。マーリンズ・パークで今年よく目にする、オレンジ色の「カウントダウン」Tシャツを作った人物である。

 オンラインでこのシャツを販売しているマーカスさんは、球場では無料で配っている。最初はジェイさんと息子のジャックだけだったのだが、次第に三塁側ダッグアウトの後部を中心にこの「オレンジ色の海」が広まっていった。

“For me, this was baseball heaven,“ the 61-year-old Marcus said of Miami signing Ichiro last year. “I loved every minute of him last year. This year is special. This is big time.“
「去年マーリンズがイチローと契約を交わしたことについて、61歳になるマーカスさんは語る。『私にとってこれは野球天国だ。去年もいつもイチローの存在がうれしかったし、今年はまた特別だ。ホントに大いなる出来事だ』」

 3000本安打は特別である。そしてもちろん、イチローも特別である。



松本三郎

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:8/14(日) 17:00

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