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ロシアに敗れ、崖っぷちの女子バレー。予選突破のカギは迫田さおり

webスポルティーバ 8/14(日) 17:40配信

 リオ五輪女子バレーボールは12日(日本時間13日)、ロシアと対戦して、0-3のストレートで敗れた。これで1勝3敗となり、予選突破は14日のグループ予選最終戦に持ち越された。

【写真】日本代表を引っ張る若き司令塔・宮下遥

 今回も元全日本で、現在は解説者の杉山祥子さんに話を伺った。

【profile】
杉山祥子(すぎやま・さちこ)
全日本のミドルブロッカーとして、アテネ五輪・北京五輪に出場。グランドチャンピオンズカップでは銅メダルを獲得。Vリーグで7度のベスト6をはじめ、ブロック賞3度、スパイク賞、敢闘賞のキャリアを誇る。スピードのある多彩な攻撃と固いブロック力に定評があった。2013年引退後は各メディアで解説をしている。


── スタートから、田代佳奈美選手が司令塔として、そしてパスヒッター(レセプションをして攻撃もするポジション)は石井優希選手ではなく、鍋谷友理枝選手がスターティングメンバーでした。

「前回の試合で、石井がサーブレシーブを狙われて乱されたというところで鍋谷のスタートになったと思います。この試合に限らず、思った通りの総力戦になりましたね」

―― 1セット目は14-25。ちょっと歯が立たない感じでした。

「そうですね。でも、ロシアのトスが高い分、ブロックはしっかり3枚つけていたのはよかったと思います。ブロックの得点もあったし、ワンタッチでそこから切り返すことができていたのはよかった。

 ただ、1セットの中で5連続失点が2回もあるんです。ロシアの13~17点、18点~22点まで。ここまでの試合もそうですけど、勝負どころで連続失点、なかなかサイドアウトが取れなくて離されるという場面が見られます。それではなかなかセットをものにできません」

―― 2セット目は、スタートが宮下遥選手、石井選手、迫田さおり選手に変わりました。

「1セット目の連続失点をみると、ロシアが鍋谷を徹底してサーブで狙っていたんですね。それで乱れたボールを鍋谷が崩れた体勢で二段トスを打ちにいくしかなくなり、すごく負担になっていた。ロシアの思うようにされていたので、石井選手を入れたのでしょう。

 迫田はここまで試合の途中から入って、すごくいい働きをしている。長岡(望悠)が決してスパイクが決まっていなかったわけではないのですが。迫田の一本に対する気迫がここまでチームを引っ張ってきた。そこに懸けたのでしょう」

―― 2セット目の入りはよかったですね。

「サーブポイントも出て、また、佐藤(あり紗)のディグ(スパイクレシーブ)とブロックフォローもとても上がっていて、立ち上がりはよかったですね。5-2までリードしました」

―― 最後28-30と非常に競った内容で、ここのセットを取り切れれば、また違ったのではないでしょうか。

「セットポイントを先に取られてからも、日本はあきらめず粘りました。このセットは頑張って先行して中盤までリードしていましたが、じわじわと追いつかれたのはやはり自分たちのミスが随所に出てしまっていました。アウト・オブ・ポジション(サーブ時に正しい守備位置にいない反則)もとられましたし、迫田と島村(春世)が2本目を一緒に取りに行ってしまったり。せっかく先行していい形なのに、ガタガタっときてしまうミスが響いて、追いつかれ追い越されてしまった。

 でも、20-24まで追い込まれてからの、迫田の気迫のスパイクや木村のサーブポイントなど、みんなで粘って点につなげていった。こういうバレーが見たかった、こういうバレーが日本のバレーだというプレーが多く見られました」

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最終更新:8/14(日) 17:49

webスポルティーバ

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