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【名古屋】見えない出口。先発復帰した田口は「同じような失点、ミスを繰り返している」とバッサリ

SOCCER DIGEST Web 8/14(日) 12:00配信

約2か月ぶりの先発復帰も勝利には結びつかず。

[J1第2ステージ8節]名古屋0-2浦和/8月13日/豊田ス
 


 5-4-1という守備的なシステムを採用しながら浦和に攻め込まれる苦境に、周囲を鼓舞し続けたのは、左膝の負傷から約2か月ぶりに先発復帰した田口だった。キャプテンマークを巻いた背番号7は、中盤2列目でピッチに立つと、広い視野を活かして的確にパスをつなぎ、前線で組んだ永井と和泉と連係しながら攻め上がった。
 
 1点を先行された後半の途中からはボランチにポジションを移し、必死にボールを奪おうと動き回った。しかし、チームは87分にロングボール1本で浦和のズラタンに追加点を奪われて0-2で敗れた。リーグ戦で勝利を掴んだのは3か月以上前で、16戦未勝利となり、スタジアムからはブーイングよりも悲しみに包まれた叫びのような声が選手たちに降り注がれた。
 
 久々に90分間を戦い終え、田口は憤りを抑えるように試合を振り返った。
 
「(チームは)組み立ての部分で焦っちゃうところがありました。みんな狙いすぎだという感じです。試合が終わってからは、まずはボランチを経由してほしいと言いました。SBにすぐにつけてもなにも起こらないし、一回相手を寄せてからサイドを使ったりしないと難しいのが現状です。
 
(5-4-1は)失点しないことを考えながら、前節の広島や浦和は(3-4-2-1を敷く)特殊な相手ということを踏まえて採用しましたが、前に負担がかかるのは理解しています。ただ、簡単に失点しすぎだと思います。同じような形での失点、ミスが続いていますが、毎試合こういうことをやっているようだと勝てません。
 
 しかし、下を向いていてもしょうがないです。その想いは試合後に伝えました。前を見て切り替えてやっていかないと、ズルズルとずっと勝てないままだと思います。メンタル的なところも含めてこの1週間で準備したいです」

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ポジティブに切り替えるしかない。

 チーム最年長の楢﨑も「ポジティブなところを見つけて、修正するところを修正してやっていきたい。自分たちで希望を広げていくしかない」と、前を向くことの重要性を説く。
 
 浦和戦でポジティブな面を探すとすれば、ビルドアップの際にボランチのイ・スンヒが最終ラインに下り4バック気味になるなど工夫が見られた点、そして中盤2列目の田口、和泉、1トップの永井が好連係を見せ、相手陣内へと進攻した点だ。
 
 ただ、前線3枚の動きに関しては田口は次のように語る。
 
「上手くいっているところもあれば、結局シュートまで行けずにミスで奪われたシーンもありました。しっかりやり切らないと、今日みたいな感じになってしまいます。シュート数も少なかったです」

 田口、和泉、永井は補完性は高いだけに、今後はミスを減らし、しっかり攻め切る形が必要になる。ただ、なによりも大事なのは、ここまでの悪い流れをなんとか立ち切る方法だ。このまま自信を取り戻せずに、縮こまったような戦いを続ければ、待っているのはクラブ初の絶望だけだ。田口、楢﨑を中心に次節の柏戦へ全力で臨めるか。残されている時間は少ないだけに、1分1秒を大事にしたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:8/14(日) 12:00

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