ここから本文です

喜田の“一発レッド”で証明された横浜の底力

SOCCER DIGEST Web 8/14(日) 12:00配信

何度も繰り返された「僕ひとりの責任」という言葉。

[J1 2ndステージ8節]
横浜F・マリノス 1-1 大宮アルディージャ
8月13日/ニッパツ三ツ沢球技場
 
 最終ラインに落ちて、ファビオからの横パスをコントロールしようとした時、詰めてきた家長昭博にボールを奪われた。
 
 たまらず、家長のユニホームを引っ張って相手を倒す。明らかな得点機会阻止のファウル。提示されるレッドカード。抗議する余地もない。
 
 横浜のボランチ、喜田拓也は、潔くピッチを去った。
 
「試合を苦しくしたのは、間違いなく、僕ひとりの責任なんで。結果に不満があるとすれば、そこは自分を責めてもらって構わない」
 
 ミックスゾーンでの喜田は、「僕ひとりの責任」と何度も繰り返した。また、試合に出る者としての責務を果たせなかったことへの怒りを隠さなかった。
 
「サブ組に入って、対戦相手を想定した練習を全力でやってくれる仲間がいる。ピッチに立った者は、(仲間の頑張りに応える)責任がある。今日はそれを全うできなかった自分に腹が立っています」
 
 たしかに、やってはいけない失態だった。しかし、その他の場面では、大宮の鋭いカウンターに身体を張って食い止めていたのも、背番号28だった。
 
「それは自分の仕事でもありますから」
 
 ピンチを潰すプレーは、特別なことでも、ましてや自らのミスをチャラにするとは考えていない。「チームのために働き切れなかったのは、僕の力不足」と言葉を絞り出す。
 
 喜田が退場したのは71分。その3分前には、大宮の泉澤仁にスーパーミドルを決められ、横浜は1点のビハインドを背負っていた。
 
 0-1のスコアで、数的不利。そのまま負けてもおかしくはなかったが、しかし、アディショナルタイムにファビオが値千金の同点弾を決め、横浜は辛うじて勝点1を手にすることができた。第2ステージに入ってからの無敗を守ることに成功した。
 
 自責の念に駆られていた喜田だが、自分がいなくなった後のチームが引き分けに持ち込んだことに対しては多大なる感謝を口にしていた。
 
「チームメイト、監督、コーチングスタッフ、チームスタッフ、会社や運営の人もそうだし、そしてサポーターも、みんなが前を向いて、ああいう雰囲気を作り出してくれて、最後になんとか追い付いてくれた。素晴らしい仲間が僕にはいる。次は出られないけど、チームが勝つために、自分がやれることは全部やりたい」

1/2ページ

最終更新:8/14(日) 12:00

SOCCER DIGEST Web

Yahoo!ニュースからのお知らせ