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兄リアルスティールを超えるか。話題の「良血」カデナダムール

webスポルティーバ 8/15(月) 11:43配信

厳選!2歳馬情報局(2016年版)
第12回:カデナダムール

 6月に新馬戦がスタートして以降、期待の2歳馬たちが続々とデビューしている。その中でも、兄や姉たちの活躍が光る良血馬たちは、将来を嘱望される「素質馬」として、初陣から大きな注目を集める。

■前回の写真。競走馬としては珍しい白毛のシロニイ

 この秋にデビューを控えるカデナダムール(牝2歳/父ディープインパクト)も、そうした血統背景から早々に話題となっている1頭だ。

 同馬の2歳上となる兄は、今春ドバイで行なわれたGIドバイターフ(UAE・芝1800m)を制したリアルスティール(牡4歳/父ディープインパクト)。昨年の3歳クラシックでは、GI皐月賞(中山・芝2000m)、GI菊花賞(京都・芝3000m)で2着と健闘した。二冠馬となったドゥラメンテのライバルとして、クラシック戦線の“主役”を務めた実力馬だ。

 また、3歳上の兄ラングレー(牡5歳/父ディープインパクト)は、今年に入ってオープンの洛陽S(京都・芝1600m)を勝利し、ひとつ上の兄プロディガルサン(牡3歳/父ディープインパクト)も、今年のGI日本ダービー(10着。東京・芝2400m)出走を果たしている。ここ数年、非常に安定した活躍を見せているファミリーだ。

 その血筋を引く存在であれば、デビュー前から話題になるのも無理はない。そんな周囲の期待が高まる中で、スタッフはこの馬をどう見ているのだろうか。育成を担当したノーザンファーム早来の岡真治氏は、この春の取材でこう話していた。

「カデナダムールは乗ってみると、やはりいい馬ですね。普段は少し動きに硬さがあるんですが、キャンター(駈歩/かけあし)をすると、柔らかみのある走りになります。兄もそんな感じだと聞いているので、硬さについてはそれほど心配しなくてもよさそうです」

 馬体は牝馬らしい小さなサイズで、春の時点でも体重は430kgと小ぶりだった。とはいえ、熟練のスタッフからすれば、そこはあまり気にすることはないという。岡氏が説明する。

「見た目のサイズは大きくないのですが、今は成長途上。このままじっくり調整して、秋にひと回り大きくなればいいと思っています。調教を始めたら、どんどん体も変わってきたので、これからに期待ですね。距離適性は長い距離を走るタイプではなさそうですが、牝馬同士のレースなら、ある程度の距離には対応してくれるのではないでしょうか」

 カデナダムールは、夏の間にも馬体を増やしている様子。まだ具体的な予定は出ていないが、デビューの態勢が整った時点で、所属する矢作芳人厩舎(栗東トレセン/滋賀県)へと入厩するだろう。

 ラングレーやリアルスティールを手がけるスタッフによって、カデナダムールはその兄らに勝るとも劣らぬ成績を挙げることができるのか。待望される牝馬クラシック制覇へ向けて、まずはデビューを迎える日をじっくりと待ちたい。

河合力●文 text by Kawai Chikara

最終更新:8/15(月) 11:43

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