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家康VS三成の構図が明確に! 面白くなってきたのにSMAPのせいで視聴率急落の『真田丸』第32話「応酬」レビュー!!

おたぽる 8/15(月) 18:00配信

 歴史上の超大物で、主人公・真田信繁(堺雅人)へ、呪いに近いほどの影響を与えた豊臣秀吉(小日向文世)が前回の第31話で死去。天下分け目の合戦・関ヶ原に向けて、待ったなし! という展開を控え、非常に盛り上がってきたのだが、14日放送の第32話の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)は15.8%と急落。

 裏の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が強いのはいつも通りなんだが、14日夜は、TBS系で放送されたリオデジャネイロ五輪・女子マラソンの平均視聴率が22.6%と高い数字を獲得したのが効いたのだろう。何せTBSの五輪中継は話題のSMAP・中居正弘がキャスターを務めている。解散発表後メンバー初のテレビ生出演とあって注目が集まったようだ。

 結局中居はキッチリ自分の仕事をこなしただけで、期待されていたようなうかつな一言をこぼすことはなかったし、日本人選手の最高順位は福士加代子の14位と大苦戦だったわけで、これならいつも通り大河か『世界の果てまでイッテQ!』を見ればよかった、と後悔した人もいるんだろうなと思いつつ、今週も大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)第32話「応酬」をレビューしようと思う。

 上杉景勝(遠藤憲一)、宇喜多秀家(高橋和也)など有力大名たちによる政権運営が始まる。家康(内野聖陽)と三成(山本耕史)は、お互いに宴を開いては、自分の陣営の大名を増やそうと躍起になる。加藤清正(新井浩文)や伊達政宗(長谷川朝晴)も徳川に傾き、次第に三成の形勢は不利に。信繁(堺雅人)や大谷吉継(片岡愛之助)がいさめるのも聞かず、大名同士の婚姻を進める家康を激しく問い詰めるが、大名として地力に勝る家康は三成を一蹴。唯一家康に対抗できうる前田利家(小林勝也)の病状も思わしくなく、豊臣=三成派は追い詰められていくのだった――といったストーリーが展開された。

 物語序盤は頼りなく、どちらかというとギャグパート要員だった家康が、ラスボスに相応しく、モリモリと大物に、そして黒くなっていく。腹心の本多正信(近藤正臣)の策略もえげつなく、どう見ても三成&信繁が徳川家に太刀打ちできるビジョンが見えてこない。頼りの大谷吉継はもう死にそうになっているし……。

 また、秀吉への忠誠心は三成と匹敵するほど篤く、本来頼もしい味方になるであろう加藤清正(新井浩文)、福島正則(深水元基)との仲がうまくいかないのも痛い。加藤清正の「俺は、お前と飲みたいんだよ!」というセリフは、思わず笑ってしまったが、清正なりに豊臣家の将来を心配しているんだし、マジメ一辺倒で、そういう清正の心境に気づかないのが三成のキャラであることを考えると、結構悲しいセリフだ。一方で伊達政宗(長谷川朝晴)は家康主催の飲み会に参加して、家康に恭順の意を示しつつも、爆弾発言をかまして周囲の大名たちの反応を探っているようで、飲み会が抜群に上手かった。

 秀吉がボスとして君臨している間なら、三成は官僚として仕事ができればよかったが、派閥のボスになるのにはそういう能力が必要だよな、飲み会でのコミュニケーション能力って大事なんだな、やっぱ会社とか仕事関連の飲み会って、面倒臭いけどちゃんと参加しなければ! などと思った社会人も多いのではないだろうか。

 なお、ここ数話で着々と後の展開につながるフラグを打ち立てる一方で、三成を主役とする司馬遼太郎の名作『関ヶ原』が映画化、しかも主演は岡田准一とあって、三成クラスタがネット上では大変な勢いである。戦国武将なりきりで有名なTwitter上の石田三成(@zibumitunari)も最近は特にキレキレで面白いのでチェックしてみてほしい。さらに関ヶ原を控え、有名大名が一挙登場してきたが、長宗我部盛親役を演じる阿南健治が盛親の肖像画と超ソックリと、長宗我部家ファンの間で話題となっている。思わず吹き出してしまいそうになるほどなので、暇な人はぜひあわせてググってみてほしい。
(文・馬場ゆうすけ)

最終更新:8/15(月) 18:00

おたぽる