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【英国人の視点/リオ五輪サッカー】手倉森Jが不安定だった理由。不可解な人選と4-4-2放棄、チームの核にも甘さ

フットボールチャンネル 8/15(月) 11:10配信

 グループステージで敗退したリオ五輪男子サッカー。英国人記者は、根本的な敗因を守備の安定感のなさと分析する。それをもたらしてしまったのが、OA枠の奇妙な人選だ。もっとチームに落ち着きをもたらすことができる選手が必要だったと指摘する。(文:ショーン・キャロル)

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興梠は賢明だが、藤春の招集は奇妙な人選

 メダル獲得を目指すとか、堅固な守備の構築に集中するだとか色々と言われていたが、結局のところリオ五輪における日本の早期敗退、そしてその負け方は大きな落胆を感じさせるものだった。

 手倉森誠監督のチームは、決して楽ではないが突破不可能でもないグループに組み入れられていた。ナイジェリアが初戦のわずか数時間前にブラジル入りするというハプニングにも助けられるはずだった。だが、そのナイジェリアに序盤から試合のリズムを作られてしまう不可解な展開となり、守備のミスを連発して4-5という異常なスコアでの敗戦を喫することになった。

 続いて、ごく平凡なチームだったコロンビアに対してもパフォーマンスは振るわず。ようやく頑張りを見せたのは0-2のリードを奪われ、敗退目前に追い込まれてからだった。だが2-2の同点に追いつき、コロンビアをロープ際まで追い詰めながらも、日本は勝ち点1で満足するかのような様子。その結果グループ突破争いはコロンビアが大きく優位に立つ状況となった。

 チームの消極的な戦術にも疑問が感じられたが、それと並んで重要な問題だったのがオーバーエージ(OA)選手の人選だ。メンバーが発表された当初の印象は選手ごとに異なっていた。興梠慎三は賢明な選択だと思えたし、塩谷司は少々面白みに欠けるが理解はできた。だが、藤春廣輝は妙な人選だと感じられた。

 2012年にチームを率いた関塚隆監督は、ロンドンにOA選手を2人だけ連れて行くことを選んだが、両者はともに経験とリーダーシップをチームにもたらし、頭角を現しつつあった若い選手たちに足りない部分を埋めてくれた。当時28歳だった徳永悠平はJリーグでの経験が豊富で、A代表での経験もあった。吉田麻也はディフェンスの中心として欠かせない存在だった。

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最終更新:8/15(月) 11:22

フットボールチャンネル

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