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日本株の上昇はホンモノ?  今の相場の懸念材料を整理してみよう

会社四季報オンライン 8/15(月) 20:31配信

 無事にオプションSQ(特別清算指数)算出を乗り切り、4~6月期の決算発表も出揃ってきた。米国ニューヨーク市場のダウ平均は史上最高値を更新。日本市場には出遅れ感もあるものの、日銀のETF(上場投資信託)買い期待が根強いこともあって堅調な相場となり、節目とみられる1万7000円水準を試す動きになっている。

 「夏枯れ相場」にしては昨年のような急落はなく、頑張っていると言えるが、「降れば土砂降り」といった具合でいったん崩れ始めると一気に売られることも考えられる。ただ、現時点では特に注目される指標もなく、世界的な景気鈍化懸念、信用収縮=リスク回避の動きも見られない。米国での決算も比較的好調なものが多い。利上げが取りざたされるでもなければ、堅調な展開を続けそうである。

 昨年急落の発端となった中国経済も、悪い悪いと言われながら特にあわてなければならないニュースや指標などは見られない。日本では追加緩和がETF買い入れ額の倍増というわかりやすい手法であったことで、買い安心感が出ている。

 円高を嫌気して決算での下方修正や赤字拡大などが懸念されていたのだが、訪日外国人の減少や収益悪化は見られるとはいえ、あくまでも「想定内」の状況にあるようだ。

■ 「懸念材料」を整理してみる

 それでは、株式市場に対する「懸念材料」はないのだろうか? 

 日銀が買っていることで安心感はあるが、積極的に上値を買い上がる材料にはならない。逆に、昨年のような中国の問題、あるいは欧州の問題など突発的なことがあれば一気に手仕舞い売りが出る可能性もある。「日銀が買うから」ということも、逆に「日銀が買っているうちに……」と売りをぶつけてくることになるかもしれない。

 また、為替が円高に振れているうちは業績面での不安を抱えているということである。売り急ぐことはないのだろうが、買い急ぐこともないということになりかねない。米国の景気に対する懸念は少ないとはいえ、利上げが取りざたされてくると、新興国などへの影響や為替への影響が懸念される。

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最終更新:8/16(火) 11:36

会社四季報オンライン

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