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有田焼創業400年、有田の「歴史を知る」旅に行ってみた

東京ウォーカー 8/16(火) 18:00配信

今年2016年は、有田焼創業400年のメモリアルイヤー。今回、有田の「歴史を知る」ことのできるスポットを訪れてみた。

【写真を見る】泉山の石場神社には、高麗神の碑があり、李参平像もまつられている

そもそも有田焼とは、佐賀県有田町とその周辺地域で製造される磁器を指し、言葉としては、明治以降に広く用いられるようになったもの。17世紀初頭に朝鮮人陶工(とうこう)の初代金ヶ江三兵衛(通称:李参平)らによって有田町の泉山で磁器の原料となる陶石が発見されたのがそのスタートで、これが400年前の話になるという。

■ 日本初の磁器の“原点”泉山磁石場

有田焼の原料となる陶石の採掘場で、江戸時代初期の1616年(元和2年)に李参平らにより発見され、この陶石から日本で初めての磁器が焼かれた。現在は休鉱中で採掘は行われていないが、フェンス越しに採掘場を見学することができる。当初は文字どおり人力で掘り続けられたという、山の姿は圧巻。

11月に開催される「秋の有田陶磁器まつり」期間中に限り、一部が開放され、美しい紅葉を楽しむこともできる。

■ 九州陶磁文化館で九州の焼き物を知る

肥前地区の陶磁器を中心に、九州全域の陶磁器、現代陶芸作家の作品が収集、展示される美術館。展示室は5つに分かれ、第1展示室では一年を通して様々な企画展が実施され、第2展示室は、常設展「現代の九州陶芸」の一室として、九州各県を代表する現代の陶芸家の茶陶から前衛的な作品までが一堂に展示されている。第3展示室は、肥前古唐津をはじめ初期伊万里や、柿右衛門様式、鍋島藩窯の磁器の名品などが常設展示される「九州の陶磁」の部屋に。今年9月25日までは特別企画展「人間国宝と三右衛門」が第2・3展示室で開催されている。

他、江戸時代に伊万里港からヨーロッパへと輸出され、当時の王侯や貴族を魅了した、きらびやかな装飾が施された古伊万里のコレクションを集めた「蒲原(かんばら)コレクション」や、江戸時代の有田焼を集めた「柴田夫妻コレクション」も必見だ。「柴田夫妻コレクション」は1990年の九州陶磁文化館への寄贈をスタートに、14年、計19回の寄贈で実に1万311点の一大コレクションに。

また、この九州陶磁文化館では、一見、難しい器の名前についての“ルール(※名前は種類+文様+形の3つから成り立つ。長い名前は3つに分けて読むとわかりやすい)”など、有田焼に関する豆知識が得られる点もうれしい。さらに、館内併設のカフェテリアでは館蔵品の古伊万里の器を使ってコーヒーや軽食が楽しめる。※取材の際は、「300年前の器」でコーヒーをいただきました。

■ 260年以上の歴史を誇る源右衛門窯で工房見学

有田に窯を築いて260年以上の歴史を持つ源右衛門窯。ろくろ、下絵付け、本窯、上絵付けから上絵窯に至るすべての工程において、熟達した各分野の専門陶工の手仕事で陶磁器が製作され、工房見学を通して、受け継がれる伝統の手技を目の当たりにすることができる。

また、併設のギャラリーには、自宅で愛用できる「食卓用のやきもの」と、美術工芸品関連の「住まいのやきもの」を展示。お土産に最適な“やきもの”を見つけることができる。

■ 竜宮を連想させる武雄温泉桜門に魅了

有田町から車で20分ほどの距離の武雄市にあるのが、約1300年の歴史を持つ武雄温泉。そのシンボルと言える朱塗りの桜門は、昨年2015年に築100周年を迎えた、こちらも歴史ある建造物で、竜宮を思わせる鮮やかな色彩で訪れる者の目を奪う。

東京駅を設計した唐津出身の辰野金吾が設計を手掛け、国の重要文化財にも指定。ちなみに、東京駅の天井には8つの干支のレリーフが描かれていて、なぜ8つだけなのかが長い間、謎とされてきたが、この楼門の修復の際、2階の天井に残り4つの干支のレリーフが見つかり、足すと十二支がそろうこともあって話題を呼んだ。※なお、この日、案内していただいた武雄温泉の担当の方いわく「明確な証拠と呼べるものは残っていないんですけどね」とのこと。

楼門を入ると、中には資料館になっている武雄温泉新館と共同浴場や貸切風呂が。武雄温泉は、過去に宮本武蔵やシーボルト、伊達政宗や伊能忠敬らが入浴した記録も残される歴史的な名湯。歴史的な観点から言えば、大正天皇のために辻常陸窯のタイルを敷き詰めた豪華な浴場を作ったものの、突然の崩御に伴い使われなかった幻の浴室も必見だ。【ウォーカープラス編集部/浅野祐介】

最終更新:8/16(火) 18:00

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