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田原総一朗 「重要なのは、優秀な技術者をいかに集られるか」

BEST TIMES 8/16(火) 6:00配信

『変貌する自民党の正体』(ベスト新書)を上梓。常に第一線のジャーナリストとして活躍したきた田原総一朗氏に話を聞いた。

Q16.AIの発達やイノベーションによって、日本はどう変わるのでしょう? 

  イノベーションの大事なところは、日本がどうしたとか、アメリカがこうしたとかということじゃないんだよ。重要なのは、優秀な技術者をいかに集られるかなんです。国なんて関係ない。今のIT系テクノロジーの世界の中心は、シリコンバレーです。でも、ここにはアメリカの学者や技術者が集まっているのではない。世界中の学者や施術者が集まっている。アメリカの良さというのは、ボーダーレスで人を受け入れるというところにある。また、そうやって発展してきた国でもある。シリコンバレーの他に、ハリウッドだって今やアメリカの人間だけでなく、世界中の監督から俳優、脚本家を集めて映画を作っているでしょ。
 だから僕は、日本がそういう技術開発のプラットフォームになるべきだと考えている。研究者や学者、技術者、才能ある人間が国籍や人種の垣根を超えて入ってくる国にね。そうすると、自然と質の高い競争が生まれるようになっていくと思いますよ。それが本当の国際化、グローバル化していくということではないかな。
 そうすると、外国人対する排他的な感情を持つ人も出てくるでしょう。ここからは政治の問題になってくる。外国人と日本人、外国人同士や日本人の中でも、いかに格差をなくしていくかということです。行き詰まりだと言われているアベノミクスも、そこをうまくコントロールする政策や構想を打ち出して、イノベーションの波に乗っていけば閉塞感を突破できると思っています。つまり、自由競争を行いながら格差を小さくしていく方策や努力が必要なんです。
 イノベーションによって、仕事や働き場所を人間から奪うのではなく、新たな仕事を創造、創出していく方向に社会構造を変革、改革していくことがね。
 そのためには、以前に話したように自民党がもっと保守的になり、リベラルな強い政党が出てくることが望ましいのです。政権を保守とリベラルが交互に担当するようになればいいんです。そうすれば、イノベーションの時代に対応できる。


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明日の第十七回の質問は「8月8日の天皇陛下の「お気持ち」を聞いてどう感じましたか?」です。
 

取材・文 松尾直俊/写真 能川拓也

最終更新:8/16(火) 6:00

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