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ジャガーのSUV「Fペイス」を国内試乗──新ディーゼルユニットは感心する性能ぶり

GQ JAPAN 8/16(火) 21:01配信

話題になっているジャガーのSUV「Fペイス」が日本の路上を走り出した。使い勝手がよく、燃費良好、そして走りは楽しい。乗ってわかるのは「パフォーマンスSUV」というジャガーの定義はウソではないということだ。

【ジャガー Fペイスのフォトギャラリーはこちから】

ジャガー Fペイスは、2016年6月に日本発売が開始され7月からデリバリーが始まったばかり。2015年に発表されたコンセプトモデル C-X17とほとんど変わらずスタイリングはシャープな印象である。加えて、余裕あるサイズのボディにジャガークオリティの内外装の組み合わせ。かつ価格は600万円台からと魅力的なパッケージが特徴だ。

「グレイス(優美さ)とペイス(速さ)とスペイス(広さ)が特徴」と日本法人であるジャガーランドローバージャパンではFペイスの特徴を説明する。スタイルはジャガーサルーンに準じたロングノーズと前後長の長いルーフによるクーペ的な印象で優美だ。ペイスは3種類のパワートレイン。そしてスペイスは後席をみてもレッグルームが945mmでありニールームは65mmと十分な広さが確保されているのだ。

日本に導入されるのは3つのモデル。132kW(180ps)の2リッター4気筒ディーゼルエンジンの「20d」、250kW(340ps)の3リッターV型6気筒の「35t R-Sport」、そして基本は同じ3リッターV6でありつつパワーが上がって280kW(380ps)の「S」である。駆動方式はすべてAWD(総輪駆動)で、変速機は8段オートマチックとなっている。4WDシステムは通常後輪に90%のトルクを配分。状況に応じて前輪90%まで最適なトルク配分を行う。

セダンのような機能性と優美さを持ちつつ、SUVのスタイルが欲しいというユーザーは少なくないだろう。そういうひとにぴったりのクルマだ。なにしろよく走る。

ジャガー Fペイスのラインナップにおいて最も購入しやすいのはディーゼルの「20d」だ。内容はかなり濃い。これまでにXEやXFといった新世代のジャガーサルーンでも紹介ずみの新しいディーゼルユニットは、Fペイスでも感心する性能ぶりを味わわせてくれる。

ジャガー自身「2リッターエンジンでは異例」と胸を張る430Nmもの最大トルクが1750rpmから発生する設定なのだ。そのため発進時から力はたっぷり。しかもエンジン回転は意外といえるほどスムーズで、気持ちよく上まで回る。音も振動もかなり低く抑えられていて、感覚的にはガソリンエンジンみたいだ。しかも燃費はリッターあたり15.8km(JC08モード)ととても良好なのだ。

シリーズ中もっともパワフルな「S」は、エンジン回転が上がるにつれてパワーがもりもり出てくるというガソリンエンジンならではの魅力を堪能させてくれる。試乗車は外装もすべて黒に統一されていて“ワルい”感じが強い。ハンドリングもシャープで車体はスポーツカーもかくやという敏捷さでもって動くし、特別感がしっかりあるモデルなのだ。

リム径20インチの大きなホイールに50パーセントプロファイルの扁平タイヤを履いているが、乗り心地はけっして悪くなく、ジャガーのもつスポーティさという側面が強調されているのが特徴である。

Fペイスは20d「ピュア」(639万円)がベーシックモデルとなる。ベーシックといっても普段使いをするのに装備に不満はない。「キセノンヘッドランプ」「LEDポジションランプ」「ヘッドランプウォッシャー」「ヒーター付き電動調節式フロントシート」「前後パーキングコントロール」「サラウンドカメラ」「キーレスエントリー」「レーンデパーチャーワーニング」「メリディアンサウンドシステム(380w/11スピーカー)」「インコントロールタッチプロ」「ヒススタートアシスト」を備える。レザーシートが欲しいひとにはその上の「プレスティッジ」(663万円)がある。

トップモデルはFペイスSで、もっともパワフルなV6エンジン搭載のこのモデルは981万円。ライバルを探すと、ポルシェ カイエンなら220kW(300ps)のベーシックモデル(885万円)と、309kW(402ps)のカイエンS(1172万円)の中間になる。パワーと価格のバランスからするとマカンもライバルとみていいだろう。265kW(360ps)のマカンGTS(939万円)と294kW(400ps)のマカンターボ(1066万円)の中間だ。

ジャガー Fペイスには趣味性の強い内外の仕立てという武器がある。選択が広がったのは大いに歓迎したい。

文・小川フミオ

最終更新:8/16(火) 21:01

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